Blog記事一覧 > 健康情報 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院 - Part 7の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回、前々回と、書籍の紹介として、
「老化や寿命のカギは、腎臓と骨(リン)」だというお話を紹介しました。
実は、中国の伝統医学では、昔から、「老化や寿命のカギ」は「腎臓」にあるとされています。
針灸や漢方の中国伝統医学(以下、中医学とします)で言われる「臓・腑」は、現代医学で扱われる「臓・腑」と名称は同じでも、その捉えられ方には違いがあります。
中医学では、心、肺、肝といった「臓」と、胃、小腸、大腸といった「腑」とが各々ペアを組んでセットとして扱われます。
腎は膀胱とペアを組みますので、現代医学同様、中医学でも腎の働きには泌尿器の作用が含まれます。
これ以外に、中医学では、腎は先天の気を蓄えている所とされています。
先天の気というのは、父母から頂いた生まれながらの生命エネルギーのことです。
(ちなみに、生れ出た後、食事や呼吸によって得られるエネルギーのことを後天の気と言います。)
人はこの先天の気を消耗しながら成長し、老化し、先天の気が尽きた時に最期を迎えます。
ですので、中医学で言われる腎の働きには、泌尿器の作用以外に、生殖や成長・老化の作用も含まれています。
また、中医学では、各臓器は体を構成する要素と密接に関わっていると考えていますが、
腎は骨と関係が深いとされています。
(それ以外では、例えば、肺は皮膚や体毛と関係が深く、心は脈管と、肝は筋と関係が深い)
つまり、中医学では、昔から、腎は老化や寿命に関係の深い臓として捉えられ、
腎と骨は密接な関係にあると考えらえていたのです。
いかがですか? 中医学のカラダの観方は、前回までのコラムで紹介した、「老化や寿命のカギは腎と骨(リン)だ」という最新の現代医学的な観点を見事に先取りしている様にも思えます。
だからと言って、闇雲に、東洋医学(中医学)が西洋医学より優れているとか、伝統医学が現代医学より進んでいるなどと言うつもりま全くありません。
各々、長所・短所がありますので、各々のカラダに対する観方、考え方を互いに参考にし合いながら、上手に使い分けるのが良いのではないでしょうか?
ところで、前回のお話では、健康長寿の鍵の一つは、
リンの摂取を抑えることと、骨を強くしてリンを骨に閉じ込めることで、腎臓機能の負担を減らすことでした。
では中医学的にはどのように腎を養生すれば良いのでしょうか?
それについては次回に取り上げてみたいと思います。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回、『腎臓が寿命を決める』(黒尾誠著/幻冬舎新書)という書籍を紹介しました。
老化を促進し、寿命を縮める要因(の一つ)は、
血中のリンという成分が過剰になることと、
過剰なリンを排泄する負担によって腎機能が低下することである、
という内容でした。
とすると、老化を遅らせ、寿命を延ばす為には、リンの摂取を抑えたいところです。
ところが、このリンという成分、肉、魚、野菜、穀物、乳製品と、あらゆる食品に入っている様です。
しかも、その含有量が多いとされる食品は、タンパク質が豊富であったり、カルシウムが豊富であったりと、他の栄養素を摂る上でも必要なものばかりなのです。
リンの含有量(過剰摂取)を気にしていると必要なものまで何も食べられなくなりそうですね。
本書では、食品のリンの含有量だけでなく、その吸収率という点からの食事のアドバイスが書かれています。
例えば、大豆などは、リンの含有量は多いのですが、その吸収率は低い形のものだそうです。
ですから、タンパク質等の摂取源として、肉や牛乳の摂取割合を少し減らし、
その分、大豆製品の摂取割合を増やすなどの工夫も有効のようです。
間違いなく摂取を控えた方が良さそうなのは、スナック菓子や食品添加物、ファストフード類です。
リンの含有量が多い上に、その吸収率も高い形のものなので、リンを摂取し過ぎることになるようです。
食事以外に、私たちが注意出来ることは運動です。
前回、リンはその約80%が骨の主成分となっていることを紹介しました。
骨は、体の重みや運動の刺激によって適度なストレスがかかることで強くなります。
こうした刺激が無いと、骨は「そんなに強く無くても大丈夫だな」となって弱くなります。
その時、骨の中のリンやカルシウムは血中に溶け出していっています。
そうすると、血中のリンを排出する為に腎機能に負担が掛かります。
本書では、体を動かす(運動する)ということは、
骨に刺激を与えて、『リンを骨に閉じ込めること』につながり、
結果、血中のリンを濾過排出するという腎機能への負担を減らせる、としています。
このブログでも運動が大事ということを度々書いて来ましたので、
『え~、また運動!?』と思った方もいらっしゃるかも知れませんが、やはり運動は大事なのですね。
私たちの施術では、硬くなった筋肉や関節を緩めたり、痛みを軽減・緩和することはできますが、
体にストレスを与えて強く(丈夫に)する、というのは、ご自身で運動を行って頂くしかありませんね。
久々に書籍の紹介をしましたが、大変読みやすく分かりやすい本です。
老化を遅らせ、寿命を延ばしたい、と思う方、より詳しい内容を知りたい方は、
是非ご一読してみてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
健康長寿を願わない人はいないと思いますが、
老化の程度や寿命は一体何によって左右されるのでしょうか?
これまでにも、老化や寿命を決めるメカニズムについては、テロメアや、活性酸素による酸化、糖分による糖化、慢性炎症など、様々な説が論じられています。
これ以外にも、動物の平均寿命は体の大きさに比例する、という説もあります。
但、これに関しては、概ねその傾向はあるものの、
ウサギ(寿命約10年)や羊(約20年)よりも体の小さいコウモリの方が寿命が長かったり(約30年)、
ゾウ(約70年)よりも体の小さい人間の方が寿命が長いなど、きれいな相関関係にはならないようです。
ところが、リンという物質の血中濃度で比較すると、
各動物の寿命とリンの血中濃度とがきれいな相関関係を描くそうです。
この観点から老化や寿命のメカニズムを論じたのが、『腎臓が寿命を決める』(黒尾誠著/幻冬舎新書)という書籍です。
読みやすく、分かりやすく、なかなか面白い本でした。
この本の概要は次の通りです。
先ず、先ほどから出ているリンというのは、その約80%がリン酸カルシウムとして骨の主成分となっており、その他、DNAや細胞膜の主成分にもなっている、体には無くてはならない成分です。
ところが、多すぎると、体内で「細胞毒」や「病原体」の様に働き、腎機能が低下したり、血管や細胞にダメージを与えて老化スピードを上げるそうです。
その過剰なリンの排出を担っているのが腎臓です。
腎臓は、尿を作る過程で、血液を濾過して不要なものを排出する一方で、
必要なものは血液中に再吸収し、体内成分のバランスを一定に保つ、という働きがあります。
また、腎臓は、他の臓器との関係性において、パソコンで言えばOSの様な働きをしている重要な臓器だそうです。
死因のひとつとして多臓器不全という言葉を聞いたことがあると思いますが、この多臓器不全も実は腎臓の機能不全が起点になるそうです。
この腎臓の機能は、60代、70代になると、20代の頃の約半分にまで低下するそうです。
一度低下した機能は回復や再生はしないそうですが、大切な臓器だけに、もともとその機能にはかなりの余裕をもっているそうです。
ところが血中のリンが過剰で、腎臓でせっせと濾過排泄しなくてはならない状況になると、
その負担によって腎臓機能の低下に拍車がかかり、
老化を進めたり、寿命を縮めることになる、というのです。
『腎臓なんて普段あまり意識してこなかったし、リンもよく分からない。
健康長寿を延ばす為には、一体、何をどう気を付けたら良いの?』
そう思った方もいらっしゃると思います。
その点についても本書では述べられていますので、次回その要点をご紹介しましょう。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
痛み症状に対しては、針治療を選択される患者さんも多いのですが、
前回までに紹介した様ないくつかの質問(湿布の使い分けなど)以外に、患者さんから質問されることがあるのが、
「ところで針はどのようにして効くの?」という質問です。
前回までの3回のお話の中で、痛みがある場合は、
血流を良くすることで、
患部に発生した発痛物質が洗い流され、
組織の損傷がある場合には損傷した組織が修復される、
というお話をしました。
針が「効く」メカニズムのひとつには、この「血流を良くする」ということがあると思います。
針という、人体にとっては異物の侵入や、針の刺入によって生じる組織の微細なキズが、
侵害刺激に対して生じるカラダの反応、つまり免疫反応や修復反応を呼び起こす(増幅させる)というのが現代医学的解釈です。
免疫反応も修復反応も、白血球などの免疫細胞や栄養豊富な新鮮な血液が患部に集まるということで、つまりは血流が良くなるということです。
東洋医学的にも、「通則不痛、不通則痛」(流れが通っていれば痛まない、流れが滞っていると痛む)という原則があります。
「痛むというのは気血の流れが悪いということであり、針で刺激し、流れを良くすることで痛みを緩和する」という考えは
上述の解釈と同じことを言っていると言えるでしょう。
針や灸、吸い玉などは、深部の緊張を取り、血流を改善し、毛細血管を広げて流れを良くします。
特に針の場合は、マッサージなどと比べて、直接、体の深部(にある患部)を刺激できるという利点もあります。
急性の痛みはもちろん、長引く慢性痛や、頑固な痛みには、針や灸、吸い玉などの施術も是非お試しください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回、前々回と、患者さんから質問されることの多い、
「温感湿布」と「冷感湿布」の違いや、痛みがある時に
「温めた方が良いか?冷やした方が良いか?」ということについてお話ししました。
これら以外に時々質問されることがあるのが、
皆さんも病院などで処方されたことのあるテープタイプの湿布薬(テープ剤)(モーラステープなど)と、
前々回お話した「温・冷」の区別のある様な昔からある湿布薬(ハップ剤)の違いです。
これも結論から言うと、温・冷湿布の違い同様
消炎鎮痛成分が主成分で、消炎鎮痛が主たる効能という点で同じです。
(もちろん、入っている鎮痛成分はメーカーや種類によって異なりますが)
最近では、テープ剤の方が主流ではないでしょうか?
テープ剤は、色も肌色をしたものが多いので目立ちにくい、ということと、
粘着力も強く、薄くて伸縮性があるので、貼っていても機能的であるという利点があります。
「温・冷」の区別がある様な昔からあるタイプの湿布薬(ハップ剤)は、
テープ剤に比べると、少し厚みがあってムニュっとした感じがします。
これは水分含有量が多いせいで、それによって患部の熱を吸収する(水分が飛んで行く時の気化熱で熱を取る)作用があるとされています。
ただ、使ったことのある方はご存知の様に、しばらく貼っていると、体温で湿布の水分は飛んでしまい、乾いた感じになってしまいます。
いずれにせよ、テープ剤とハップ剤の違いについても、
主たる目的が「消炎鎮痛」ということでは同じですので、
「温感」「冷感」の違い同様、「使う方の好み」で使って頂いて良いと思います。
鎮痛剤や湿布薬は、対症療法に過ぎず、「根本的に治している訳では無い」という理由で使用を敬遠する方がいらっしゃいます(患者さんにも施術者にも)。
しかし、あまりにも痛みを我慢したり、放置しておくと、
痛みのせいで緊張し、血管が収縮して血流が悪くなり、発痛物質が流れずに患部に留まって、更なる痛みを生じる、という痛みの悪循環が生じます。
また、血流が悪くなると、新鮮な血液が患部に十分に届かず、患部の回復も遅れ、より痛みが長引くことにもなります。
この痛みの「悪循環」を断ち切る上でも、適切な湿布薬などの使用は有効だと言えます。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回お話した「冷湿布と温湿布、どちらを使ったら?」という質問と同様によく聞かれるのが、
「温めた方が良いか?冷やした方が良いか?」という質問です。
特にギックリ腰などの急な痛みの時によく質問をされます。
ギックリ腰や捻挫などで患部が痛むのは、(超大雑把に言えば)組織が損傷して、そこに炎症が生じ、「発痛物質」が発生しているためです。
基本的には、血流を良くすることで患部に新鮮な血液が届き、損傷した組織が修復されてゆきます。
また、血流が良くなることで患部の発痛物質が血流によって洗い流され、段々と痛みも収まってゆきます。
ひと昔前までは、ケガなどで炎症を生じたら、先ずは「冷やす(アイシング)」と言われていました。
と言いますか、今でもそう言われていています。それはそれで正解です。
受傷直後などは、冷やすことで、感覚が麻痺した様に疼痛を軽減する効果はあります。
但し、アイシングする(冷やす)ことが、炎症を起こしている患部(損傷した組織)を修復している訳ではありません。
むしろ長期間に渡って冷やし続けると、患部に新鮮な血液が十分に届かず、回復が遅くなります。
「炎症を抑える」という言い方をしますが、アイシングは、「炎症を抑える」というよりは、「炎症部位を不必要に広げない」様にする為だとも言われています。
(冷やして血流を抑えることで、損傷部位に発生した発痛物質などが周囲に広がって周囲の非損傷組織にまで影響を与えることを最小限にする)
ですから、プロのスポーツの世界では、炎症が起きたからといって特に冷やさない、むしろ、あえて温めて回復を早める、ということが随分と前から行われています。
炎症は、ケガを治すための反応でもあるからですね。
とは言え、一般の方が、ギックリ腰や捻挫をした(腫れたり、熱感があってズキズキしている)場合には、
受傷直後は一旦冷やすか、分からなければ湿布を貼っておくと無難でしょう。
但し、冷やす場合でも、大抵の場合は、受傷直後から1日~2日、長くても3日くらいで良いです。
長期間冷やし続けると、逆に損傷した組織の回復が遅くなり、治りが悪くなります(湿布の貼付くらいはOK)。
痛めた部位を治すには、やはり患部の血流を良くする必要があるからです。
ただ、足首などの捻挫などの場合には、冷やすか否かの問題よりも、受傷後の適切な固定(テーピングなど)がその後の治り方を左右する場合がありますので、必要に応じて早期に治療院や整形外科を受診してください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
皆さん、温湿布と冷湿布、どちらを使ったら良いか迷ったことはありますか?
前回、前々回と、腰痛やそれに伴う下肢症状についてお話しました。
当院にも、慢性腰痛やぎっくり腰(≒急性腰痛)で来院される方が多くいらっしゃいますが、
そういった方から、「温湿布と冷湿布、どちらを使ったら良いですか?」という質問をよく受けます。
結論から言いますと、「どちらでも大丈夫です」。
一般に「温湿布」「冷湿布」という言い方をされますが、
各々は、「温感湿布」「冷感湿布」と言って、
皮膚に貼った時に皮膚表面で「温かく感じる」か「冷たく感じる」かの違いです。
主たる成分は、どちらも「消炎鎮痛」成分で、
主たる効能は、「炎症を抑えたり痛みを和らげる」という点で同じです。
各々、湿布に添加されている清涼成分(冷感湿布の場合)や唐辛子成分の様なピリピリ成分(温感湿布の場合)が皮膚を刺激して、貼った時に、スーッと冷たい感じがしたり、ピリピリとして温かい感じがしますが、実際に患部を温めたり、アイシングの様に冷やしたりする効果はそれ程大きくありません。
とは言え、心理的な効果もあるので、
患部に炎症があってズキズキする時には冷湿布の方が効くような気がする、とか、
慢性の鈍痛の場合は温めた方が血行が良くなって楽になる様な気がする、ということはあります。
接骨院や治療院でも、昔は、「急性の痛みの時は冷湿布」、「慢性の痛みには温湿布」と指導していたことも多いように思いますが、
上述の通り、主たる効能は同じですので、湿布薬の「温感」「冷感」に関しては、「使う方のお好み」で使い分けて頂いて結構です。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回は「腰痛」の原因についてお話しました。
腰痛を訴える患者さんの中には、下肢の痺れや痛みを伴う方も少なくありません。
(腰痛はあまり無く、下肢症状だけの場合もあります)
「坐骨神経痛」など、下肢の症状の原因は、前回、「腰痛の主な原因」としても紹介した、
「腰椎」(腰椎に出来る棘)や、腰椎と腰椎の間の「椎間板」、或いは「脊柱管」による神経の圧迫が主なものです。
「腰椎椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」といったものがそれに当たります。
坐骨神経痛の場合は、これら「腰椎」まわりの問題以外に、「臀部」で神経が圧迫されて生じるものもあります。
「梨状筋症候群」などがそれです。
腰椎の間から枝分かれして出た坐骨神経は、下肢へと下ってゆく途中で、梨状筋などの臀部の深い筋肉の間を貫いて下降します。
その通過部分の筋肉で神経が圧迫されると、そこから下の下肢に症状が出現します。
こうした場合には、臀部の深い筋肉を狙って“針”を打ったり、臀部の筋肉をしっかりとほぐすことで症状が軽減することがあります。
「腰椎椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」の診断を受けている方の中にも(「梨状筋症候群」の診断は無い)、
詳しく問診をさせて頂いていると、下肢症状の直接の誘因は梨状筋の問題ではないかと思われるケースも少なくありません。
そして実際に、臀部の筋肉への針の施術などで、下肢の症状が軽減、もしくは消失したケースも少なくありません。
中には腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に対する手術を勧められていた方もいらっしゃいました。
もちろん、画像診断で「ヘルニア」や「狭窄症」が明確に認められている場合には、間違いなくそれらの原因はありますし、
その程度によっては改善が難しい場合もありますが、
臀部での圧迫を軽減したり血流を良くすることで下肢症状が改善することは多々あります。
坐骨神経痛をはじめ、下肢のしびれや痛みでお悩みの方は、是非一度ご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
今や国民病とも言える腰痛。長引く慢性腰痛に悩む方は少なくないですね。
腰の痛みだけでなく、坐骨神経痛などの症状を併発して、下肢のしびれや痛みを伴う方も少なくありません。
「腰痛の約85%は原因不明」という言葉を聞いたことがある人もいらっしゃると思います。
しかし、この数字は、まだまだ画像診断の精度が低かった時代の米国の家庭医の論文データに依る様です。
現在では様々な画像診断の技術が進化しているので、きちんと問診、検査すれば80%は原因が特定できる、という見解を示しているドクターもいます。
それでも尚、はっきりとした原因が見つからない腰痛に悩む方は少なくありません。
腰は、骨盤(仙骨)の上に臼状をした五つの「腰椎」が積み重なっています。
一般に「腰痛」の原因として挙げられるものは、主に次の通りです。
〇腰椎の椎体に問題が生じたもの。
〇椎体と椎体の間のクッション(椎間板)に問題が生じたもの。
〇腰椎と腰椎の関節部分(椎間関節)に問題が生じたもの。
〇腰椎の下の仙骨と骨盤(腸骨)の関節(仙腸関節)に問題が生じたもの。
〇椎体後方の神経の通り道である脊柱管に問題が生じたもの。
〇腰周囲の筋肉や筋膜に問題が生じたもの。
今までに腰痛を経験された方も、概ね上記のいずれかに当てはまる様な説明をされたのではないかと思います。
これら以外で、慢性腰痛の原因として考えられるものとして、今回、「上臀皮神経障害」を紹介します。
「上臀皮神経」は、第1~3腰神経の枝(後枝・外側枝)が下方に下って臀部の外側の皮膚に分布したものです。
この神経が、腰の下部・ウエストラインあたりで筋膜(胸腰筋膜)を貫き、骨盤の上縁(腸骨稜)を超えるところで絞扼されると、腰痛の症状を引き起こします。
これが「上臀皮神経障害」です。
腰を反らす、捻る、長い時間立つ、座る、歩く、などでウエストライン辺りに痛みが出るのが特徴です。
上臀皮神経は非常に細いのでMRIなどでも診断は不可能な様で、ひと昔前は認知度も低かったようです。
以前は全腰痛の2%程度と言われていた様ですが、最近では全腰痛の12~14%程度を占めるのではないかとも言われ、認知度も上がっています。
検査技術が更に進歩すれば、原因として認識される割合は更に増えるかもしれません。
(上殿皮神経があればもちろん下殿皮神経もあります♪ こちらは仙骨から出て殿筋下部へ分布しています)
こうした可能性が疑われる場合には、これらの部位に針を打ったり筋肉をほぐしたりし、
腰から臀部(骨盤)への移行部や、臀部の上縁から外側にかけての緊張や硬さを緩めて
上臀皮神経の圧迫を軽減することで症状が軽減することがあります。
長引く腰痛、原因不明の腰痛にお悩みの方は、こうした可能性もあるかも知れません。是非一度ご相談ください。
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このブログでも度々「運動」すること、つまり自分自身で「筋肉」を動かす、「筋肉」に刺激を与えることの大切さを書いてきました。
今日は、「なぜ筋肉を働かせることが大切なのか」を理解して頂く為に、「筋肉の作用」のいくつかを紹介したいと思います。
筋肉には、「力を発する」、「関節を動かす」、「体を支える」、「脂肪を燃やす」といった代表的な働きがあります。
こうした「運動器」としての働きは誰しもイメージしやすいですよね。
それ以外にも筋肉には次の様な働き(作用)があります。
〇筋肉量が多いほど体に「水分」を蓄える力が増します。つまり筋肉(量)は夏の「熱中症対策」として働きます。
〇同様に、筋肉量が多いほど「糖」を取り込む力が増えます。つまり筋肉(量)は「糖尿病対策」としても働きます。
〇ゆっくりとした筋トレによって筋肉中に蓄積された乳酸や二酸化炭素は、脳下垂体を刺激し、「成長ホルモンの分泌」を促します。成長ホルモンの分泌は、代謝を上げ、「アンチエイジング」にもつながります。
〇筋肉を活発に動かすことで脂肪分解酵素が活性化され、悪玉コレステロールが減少し、善玉コレステロールが増加します。結果、「動脈硬化予防」の効果があります。
〇身体が危機的状況に陥った時に筋肉を分解することで出る物質は、リンパ球を増加し、「免疫力をアップ」します。
この様に、運動をして筋肉を動かすことで、筋肉は様々な働きをします。
これら以外にも、近年では、
〇筋肉はもはや「内分泌器官」のひとつとしての働きもある。
〇筋肉(運動)が「脳」に影響を与える。
〇筋肉にかかるストレスは「メンタル面でのストレス強化」になる。
〇運動と休息のメリハリによって交感神経と副交感神経の切り替えのメリハリが付き、「自律神経の調整・安定」にもつながる。
などといったことなども盛んに言われています。
とは言え、「運動は苦手」という方もいるでしょう。
しかし、何も歯を食いしばった激しい筋トレや、ヘトヘトになる様なハードな運動が必要な訳ではありません。
便利な世の中になって、座ったまま指先ひとつで様々なことが完結するようになった現代、単純に日常生活での動作負荷が減っています。
ジムや運動教室に通わなくても、先ずは座りっぱなしを減らし、歩く機会を増やしましょう。
そして、時々は軽く息が上がる程度のウォーキングをしたり、
また時々は、筋肉に少し張りが出る程度の運動をすることから始めてみましょう。
その積み重ねで、数年後のあなたはきっと元気です!
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