健康長寿のカギは腎臓と骨(リン)??
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
健康長寿を願わない人はいないと思いますが、
老化の程度や寿命は一体何によって左右されるのでしょうか?
これまでにも、老化や寿命を決めるメカニズムについては、テロメアや、活性酸素による酸化、糖分による糖化、慢性炎症など、様々な説が論じられています。
これ以外にも、動物の平均寿命は体の大きさに比例する、という説もあります。
但、これに関しては、概ねその傾向はあるものの、
ウサギ(寿命約10年)や羊(約20年)よりも体の小さいコウモリの方が寿命が長かったり(約30年)、
ゾウ(約70年)よりも体の小さい人間の方が寿命が長いなど、きれいな相関関係にはならないようです。
ところが、リンという物質の血中濃度で比較すると、
各動物の寿命とリンの血中濃度とがきれいな相関関係を描くそうです。
この観点から老化や寿命のメカニズムを論じたのが、『腎臓が寿命を決める』(黒尾誠著/幻冬舎新書)という書籍です。
読みやすく、分かりやすく、なかなか面白い本でした。
この本の概要は次の通りです。
先ず、先ほどから出ているリンというのは、その約80%がリン酸カルシウムとして骨の主成分となっており、その他、DNAや細胞膜の主成分にもなっている、体には無くてはならない成分です。
ところが、多すぎると、体内で「細胞毒」や「病原体」の様に働き、腎機能が低下したり、血管や細胞にダメージを与えて老化スピードを上げるそうです。
その過剰なリンの排出を担っているのが腎臓です。
腎臓は、尿を作る過程で、血液を濾過して不要なものを排出する一方で、
必要なものは血液中に再吸収し、体内成分のバランスを一定に保つ、という働きがあります。
また、腎臓は、他の臓器との関係性において、パソコンで言えばOSの様な働きをしている重要な臓器だそうです。
死因のひとつとして多臓器不全という言葉を聞いたことがあると思いますが、この多臓器不全も実は腎臓の機能不全が起点になるそうです。
この腎臓の機能は、60代、70代になると、20代の頃の約半分にまで低下するそうです。
一度低下した機能は回復や再生はしないそうですが、大切な臓器だけに、もともとその機能にはかなりの余裕をもっているそうです。
ところが血中のリンが過剰で、腎臓でせっせと濾過排泄しなくてはならない状況になると、
その負担によって腎臓機能の低下に拍車がかかり、
老化を進めたり、寿命を縮めることになる、というのです。
『腎臓なんて普段あまり意識してこなかったし、リンもよく分からない。
健康長寿を延ばす為には、一体、何をどう気を付けたら良いの?』
そう思った方もいらっしゃると思います。
その点についても本書では述べられていますので、次回その要点をご紹介しましょう。
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