こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
空気が冷え込んできましたね。
暖かい屋内と、空気が冷えた屋外を出入りした際などに、気温の変化で咳き込んだり鼻水が出る。しかし温度に慣れると咳や鼻水も止まる、といった経験のある方は少なくないのではないでしょうか?
いわゆる『寒暖差アレルギー』の様な症状です。
この様な症状、中医学的には、外部からの刺激から体表部分を防衛している「衛気」の機能が上手く働いていない為だと考えます。
針灸や漢方などの中国伝統医学では、人の身体には「気」が流れていて、その気の流れが悪くなったり過不足を生じた状態が「病」だと考えます。
身体を流れる「気」は、その働きや流れる場所などによって、「宗気」や「元気」、「営気」などと様々に名称が変化します。
その中で、体表を流れていて、外的刺激から身体を表面で防衛しているのが「衛気」です。
寒暖差アレルギーの様な場合には、外気の寒熱の変化に対して衛気が上手く働かないため、寒気や暖気が一時的に邪気(風邪ふうじゃ)として身体内部に侵入し、気の流れを乱して一時的に風邪(かぜ)様の症状が出る、と考えます。
対策としては、前回のコラムでも出てきた様に、あまり空調に頼り過ぎた一定温度の快適空間ばかりにおらず、普段から多少の寒暖差を皮膚に与え、衛気を働かせて鍛えておくこともひとつです。
また、最近ではあまり見かけなくなりましたが、乾布摩擦などを行うのも有効だと思います。
針灸治療では、例えば、「肺」の経絡上にある「孔最」というツボ(下図左)は、呼吸器の急性症状を緩和したり肺の経絡の通りを良くする効果があり、咳症状の緩和と共に衛気の調整機能改善にも効果が期待できます。
また、「外関」というツボ(下図右)は「外の関門」といった意味で、外気の温度変化などに対する防御機能や寒熱の調節機能を調えるツボとして有効です。
日本では、風邪をひいて針灸にゆく、という発想はあまり無いと思いますが、長引く咳やアレルギー性の症状の場合には針灸が有効であることも多いですので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
最近、『寒暖差疲労』という言葉がメディアでも取り上げられていましたので聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
前日との気温差や、一日の中での気温差が7度以上ある様な場合に、自律神経の調整機能が乱れて様々な身体の不調が出るものを指します。
症状としては、文字通りのだるさなどと同時に、肩凝りや頭痛、内臓症状では食欲不振や便秘・下痢などが現れることもあり、人によっては、めまいや不眠、イライラなどの気分の乱れも現れます。
自律神経である交感神経と副交感神経は、身体の活動モードと休息モード、体温の上昇と下降などを調整しており、ちょうどアクセルとブレーキの様な関係でバランスを取り合っています。
寒暖差が大きいと、気温の変化に身体を対応させようと、急激に何度もアクセルとブレーキをかけることになり、調整がききにくくなってくるのです。
自律神経の調整機能は、普段の生活習慣(生活リズム)が大きくかかわることは言うまでもありません。
また、寒暖差に対する自律神経の調整機能については、筋肉量や運動習慣、発汗習慣も関係します。
筋肉は熱を発生させ体温を上げます。一方、発汗によって体温は下がります。
運動と休息はアクセルとブレーキのメリハリをつけ、その調整機能を鍛えます。
在宅の時間が長く、空調(冷暖房)がきいた快適な空間の中であまり動かない。
その為に身体を動かして適度に心拍数が上がったり、発汗する機会も少ない。
となると、アクセルとブレーキの加減や、スイッチのオンとオフといった切り替えが鈍くなってゆきます。
そこに来て寒暖差が大きいと、自律神経の調整機能が追い付かず、上記の様な症状が現れる、という訳です。
対策としては、単純に、運動をする(適度に心拍を上げたり発汗する機会を持つ)、規則正しい生活を送る、空調(冷暖房)に頼り過ぎない、といったことが挙げられます。
つまり、普段から自律神経のアクセルを踏んだりブレーキをかけたり、スイッチを入れたり切ったり、ということを適度に、そして緩やかに行っておくことで、その調整機能を働かせて鍛えておくということです。
入浴で身体を温め発汗したり、首肩のストレッチを行うことも有効です。
生活習慣の改善だけでは追いつかなかったり、症状が強く出ている場合などは、針灸なども有効です。
針や灸の刺激は、滞った血流を改善したり、また、緊張を緩めたり、逆に働くべき機能を賦活したりといった効果があります。
季節の変わり目の体調不良にお悩みの方は、是非ご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
季節の変わり目で、且つ、最近の様に、気候・天候の変化や寒暖差の大きな時には、
『何か自律神経が乱れている様で・・・』と言って不調を訴える方が増えます。
何となく頭がモヤッとしたり、動作の拍子に頭がフラッとしたり、何となく頭がスッキリとしない。
そのせいか睡眠にも影響が出たり、胃腸の不具合などの身体不調を伴う方もいらっしゃいます。
病院の検査では特に異常は見当たらず、症状も明確ではない為、「自律神経(の乱れ)ですね」と言われてしまうことが多いようです。しかし、ご本人にとっては辛い状態です。
この様な状態、中医学では「気の昇降」が上手くいっていない状態だと考えます。
自然界では、昼間は太陽が高く昇って、夜には陽が沈みます。
四季の移り変わりでは、春から夏には太陽は南天に高く昇って陽気も高まり、秋から冬はやや低い軌道で天を昇降します。
同じように、人の身体の中でも常に「気が昇り降り」しながら、清・濁の気が代謝しています。
ところが、自然界の四季の移り変わりや気候が乱れると、人の身体もその影響を受けてしまいます。
「気の昇降」が乱れた結果、「濁気」が降りずに頭に停滞してしまうと頭が「モヤッ」とします。
逆に食事や呼吸から得られた「清陽の気」が頭に昇らないと頭が「フラッ」とし易くなります。
身体の中では水分や血液も気に伴って昇降・循環していますので、必要なところに十分な血液が届かなかったり、不要なところに余分な水分が停滞することでも、フラッとしたり、モヤッとしたりします。
頭部にある神庭(髪の生え際から5分)や百会(頭のてっぺん/髪の生え際から5寸)、四神聡(百会から一寸の周囲4点)といったツボは、頭部に清気を引き上げたり、滞った濁気を降りやすくしたりします。
「気の昇降」が乱れる原因は自然界の影響だけではありません。
ストレスがあると気を停滞させて循環を悪くします。
胃腸の不具合は気血の生成不足につながり、気血が不足する為に循環が悪くなります。
こうした場合には、手足のツボも使ってこれらに対する治療もあわせて行ってゆきます。
不調は感じるけれども病院の検査では明確な異常がなかった。
自律神経(の乱れ)と言われたが、具体的な対処方法がわからない。
そのような症状の場合には、一度、違った角度からのアプローチとして鍼灸治療を試してみてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
やっと秋らしくなってきましたが寒暖の差が大きいですね。
夏の間は、熱中症予防の為に、意識して水分摂取を心掛けた方も多いと思います。
猛暑日も多かったので、アイスクリームや冷えたビール、食事では冷やし中華など、冷たいものを口にすることも多かったのではないでしょうか。
こうした夏場の水分摂取や冷飲冷食は、熱中症予防やお身体のクールダウンの為には仕方のないことですし、またある程度必要な事でもあります。
しかし過剰気味な水分摂取や冷飲冷食は胃腸に負担をかけ、その影響は夏の終わりから秋口に現れます。
この時期の食欲不振や胃重などの胃の不具合、身体のだるさなどは、夏場に負担のかかった胃の疲れです。
胃の疲れは、放っておくと、秋から冬にかけての体力、抵抗力にも影響を与える可能性があります。
中医学(針灸や漢方などの中国伝統医学)では、「肝、心、脾(胃)、肺、腎」の五臓は、左記の順番で「母子関係」または「相生関係」にある、と考えます。
【五臓の母子関係】: 肝(母)→(子)心(母)→(子)脾(母)→(子)肺(母)→(子)腎(母)→(子)肝・・・・・・
上記の様に、肝は心の母で、心は肝の子。肝の子である心は脾に対しては母となり、脾は心の子。心の子である脾は肺の母・・・といった具合に関係が循環しています。
五臓の間には、上記の順番で、生じては受け渡してゆくというエネルギーの循環関係がある、という理解でも良いでしょう。
「胃」と関係の深い臓は「脾」ですが、上記の関係の通り、「脾(胃)」は「肺」の母であり、「肺」のエネルギーを生み出す親元の様な関係にあります。
夏の胃の疲れが取れないままだと、その子である肺のエネルギーも充実せず、乾燥する秋から初冬にかけて、肺が外気の影響を受けやすくなります。
その結果、風邪をひきやすくなるなど、体調を崩しやすくなる可能性があります。
胃の元気を取り戻すには、足の三里や、胃の中脘(ちゅうかん)、臍下の関元といったツボにお灸をするのが良いでしょう。
ただ、季節の変わり目でもあるこの時期、特に、寒暖差の大きい今年の様な気候では、胃腸の不具合だけでなく、様々な自律神経の乱れによる症状も併発します。
針灸治療は、胃腸症状や自律神経症状にも効果があります。
家庭でのお灸だけで改善しない様な症状が続く場合には、是非、針灸治療を受けてみてください。
コロナとインフルエンザの同時流行が心配されている今年の冬。
元気いっぱいで過ごせるよう、お体をいたわりましょう。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の高橋です。
男性のお客様で脱毛をされる方が増えてきました。
毎日の髭剃りを面倒だなあと感じている方が多いみたいです。
当院では脱毛部位を5部位に分けていますので
先ず、気になるところを1、2か所施術する方が多いです。
それから徐々に脱毛部位を増やしていく方もいらっしゃいます。
1部位の施術ですと、場所にもよりますが、最短で15分くらいで終わってしまいます。
その際も少し暖かく感じたり、チクンと感じるところもあるかと思いますが
あっと言う間に終わります。
ちょうど今頃の時期に始めると来年の夏ごろには
つるつるの肌になっているかと思います。
お気軽にお越しください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
運動しなくちゃ、と思いながらも、なかなか運動習慣が付かなくて困っているという方、意外と多いのではないでしょうか。
「行動経済学」という言葉を聞いたことがあると思います。
某お笑い芸人のコマーシャルでもこのワードが使われていたので、耳にしたことがある方は多いでしょう。
「行動経済学」とは、「経済学」+「心理学」という観点で、「人間の持つ『非合理的』な部分にフォーカス」し、「実際の消費者の行動から理論を形成する学問」ということだそうです(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社/上写真)。
例えば、レジ横(前)の小物商品を会計前につい購入してしまう心理や、
TVショッピングでつい買ってしまう心理などを、学問として理論形成したもの、ということです。
人間の非合理的な行動心理にフォーカスした学問ですので、「行動経済学が役に立つのは、消費行動に限った話ではない」(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社)とも言われています。
例えば、コロナ禍以来、ソーシャル・ディスタンスの為の足型や矢印が床に貼られています。これは、客が自然と店側の導線に沿って行動し、密集を回避するように促すものです。これも「行動経済学」の理論の活用(応用)の一つだそうです。
素人の私は、少し前にメディアに取り上げられていた「仕掛け学」という学問に似ているなぁ、とも思いました。
「仕掛け学」は、どういった「仕掛け」をすると、人の行動を上手く誘導できるのか、といったものでした。
以前にTVの番組で観た実験は、例えば、
玄関で靴を揃えない子供に、「ちゃんと揃えなさい!!」と叱ったり、玄関に「きちんと揃えましょう」という貼り紙をするよりも、玄関の靴を置くべき場所に「足型」を描くことで、子供は遊び感覚で自然とそこに合わせて靴を置くようになる、とか、
エスカレーターと階段のある場所に、「健康の為に階段を使いましょう!」といったパネルを立てるより、階段の側面に、上った段数に応じたカロリー消費を表示した方が、自然と階段使用率が上がる、といった方法でした。
「行動経済学」の中の「『ナッジ』という理論」は、「ヒジで小突くようにして他人に行動を促す」という理論だそうですが、最近、この理論の様々なシーンにおける活用が注目されているようです(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社)。
つまり、「行動経済学」の理論は、経済活動だけでなく、「人の行動」が関わるものにはすべて多様に応用できるものです。
冒頭で「運動習慣」の話しをしておきながら、突然「経済学」と言い出して、「一体、何の話だ?」と思った方、ここで繋がりましたか?
そうです。運動しなくちゃ、と思いながらも、なかかか運動習慣が付かなくて困っているという方、階段とエスカレーターの例の様に、「行動経済学」の理論を応用して運動習慣をつける工夫をしてみては?というのが今回のお話です。
仕事にも役立ち、自らの健康や生活習慣にも役立ち、一石二鳥かも知れません(笑)。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の高橋です。
鍼施術の際にずーんと来たり、ドンっと重い感じになることありませんか?
これが「ひびき」というものですね。
何故、ひびきが起きるのかと言いますと
硬くなっている筋肉や経穴や筋膜に鍼が到達すると
筋肉がグッと収縮して、神経を強く刺激することにより起こると言われています。
色々諸説はあると思いますが。
経穴の流中(電車の駅みたいに)を流れていくのを感じる方もいらっしゃいます。
ひびくから効くんですか?と聞かれることもありますが
ひびかなくても効きますし、どちらも効果はあると思います。
ひびきが苦手な方もいますしそういった方には細めの針を使ったり
刺激量を調整したりしますのでご安心ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回、前々回と2回に渡って、『運動脳』という本を紹介しました。
「運動」が「脳」に対して如何に重要か、という内容でした。
では、何故、これほどまでに「運動習慣」が「脳」にとって大切、かつ影響があるのでしょうか?
これについてのアンデシュ・ハンセンの考え(説)が、実に興味深く、面白く感じられたので、一連のブログの最後として紹介したいと思います。
人類の長い歴史の中で『私たちが農耕生活に転じて以来、1万年』、
これは『生物学的に見れば、きわめて短い期間』であり、
『私たちが農民だった時代は、時間軸で考えると人類の歴史全体のわずか1%に過ぎない』のだそうです。
そして、興味深いのは著者の以下の解説です。
『人類の歴史を1日に短縮すると、私たちは午後11時40分まで狩猟採集生活を送っていた。
そして工業化社会が始まったのは、午後11時59分40秒。1日が終わるまで、あと20秒というときだ。
デジタル社会、つまりインターネットにつながったのは午後11時59分59秒。1日24時間のうちの最後の1秒である。(中略)
要するに、一般的な現代人は100年前の人間とも1000年前の人間とも、1万年前の人間とも遺伝子的には変わらないのである』。
アンデシュ・ハンセンは、『生物学的には、私たちの脳と身体は今もサバンナにいる』という言い方をしています。
つまり、『人類の歴史において、ほんの短期間に生活様式がことごとく変わり、それによって身体を動かす必要性は半分に減った。
人類の進化が何万年もの年月をかけて緩やかに進むことを考えると、私たちの生活様式は、脳の進化の速度をはるかにしのぐ速さで変わったことがわかる。
生活様式の変化に、肉体が追いついていない状態だ』と言うのです。
そして、『多くの現代人が心や身体を病んでしまう理由は、「脳」と「私たちの環境」の矛盾、そこにある。』と結論します。
私たちの「脳」と「身体」にとって何故「運動」が必要なのか、
そして何故「運動不足」が「脳」と「身体」に良くないのか。
「なるほど」と感じました。
さすがに「サバンナ」での生活の様にというのは無理ですが、
私たちは本来、日常でもっともっと身体を動かさないといけない様に出来ているのですね。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回(2022年9月10日)、『運動脳』(アンデシュ・ハンセン/サンマーク出版)という本を紹介しました。
「運動習慣」に対する意識をより高く持って頂けるように、
「運動習慣」が「脳」に対して、「何故」、「どのように」良いのかについての具体的な例を、
本書の中から少し紹介したいと思います。
例えば、私たちの身体(細胞)は日々代謝を行っています。
その過程で発生する『キヌレニンという代謝物質は脳に害を及ぼすが、筋肉中の成分によって無害化されると脳に到着できなくなる』そうです。『要するに筋肉が、機能障害を誘発するストレス物質を取り除く処理工場として働く』のだそうです。
つまり、『肝臓は血液に含まれる有害物質を除去して血液をきれいにするが、筋肉も同じような働きでストレスから脳を守っている』のだそうです。(『』は本書からの引用)
また、『主に大脳皮質(脳の外層部)や海馬で合成されるタンパク質』である『BDNF(脳由来神経栄養因子)』は、『脳神経が他の物質によって傷ついたり死んだりしないように保護している』と同時に、『新たに生まれた細胞を助け、初期段階にある細胞の生存や成長を促す役目』や、『脳の細胞間のつながりを強化し、学習や記憶の力を高め』る働き、そして『脳に可塑性を促して細胞の老化を遅らせる働きもしている』そうです。
この『BDNFの生成を促すのに、運動ほど効果的なものはない』そうです。
さらには、『海馬は記憶の中枢という仕事以外にも、感情を制御したり、空間を認識したり、過去に訪れた場所を見つけたりするといった重要な仕事をしている』が、
『運動によっても、海馬の細胞新生を促すことができる、というより、運動ほど脳細胞の新生を促せるものはないといっていい』そうです。
分かりやすい例を挙げれば、『毎日、意識的に歩くと認知症の発症率を40%減らせる』そうです。
どうですか?「身体を動かさなくては!!」という気持ちになってきましたか?
もちろん闇雲に運動すればするほど良いという訳ではなさそうです。
先日(8月13日)このブログでも、「筋トレもやり過ぎには注意(!?)」というデータを紹介しましたが、
本書でも、(少なくとも脳に対しては)『疲労を覚えるほど運動すると、かえって逆効果になる』と言っています。
これは、運動すると脳に流れ込む血流が増え、それによって脳の働きが促進されるが、疲れるほど運動すると、筋肉により多くの血液が必要になり、血液が脳から筋肉へと流れを変えて、脳の血流量は逆に減るためのようです。
かと言って、あまりにも軽くこなせる程度の運動では「運動」の内に入らないですが、
そのあたりの、どのような、そして、どの程度の運動が適当かも含め、
本書には、様々な症例やデータに基づいたお話が語られていますので、
ご興味を持たれた方は、是非ご一読ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
『いくつかの大規模な研究によると、運動の習慣があると、新型コロナウィルスに感染しても入院して集中治療を受けるリスクが50%減る。』と聞くといかがですか?
もちろん『ウィルスに感染しないわけではないが、感染したとしても重症化したり亡くなったりするリスクが減る』というのです。
これは、最近日本で出版された『運動脳』(アンデシュ・ハンセン著/サンマーク出版)という本の中に紹介されていることです。
本書は、以前このブログでも紹介した『スマホ脳』、『最強脳』の著者で精神科医・アンデシュ・ハンセンの著作です。
母国スウェーデンでは『スマホ脳』より読まれたとか。
『スマホ脳』、『最強脳』は、スマホが如何に「脳」に悪影響を与えるかということと、その対策はまさに「運動」だ、という内容でした。
(※各々の本の紹介については、2021年4月21日、2021年12月3日のブログをご参照ください)
本書の主な内容も、やはり、「脳」に対して「運動」が如何に大切か、如何に良い影響を及ぼすか、ということです。
『運動は不安障害やうつ病のリスクを減らすだけでなく、それらを治療する手段として抗うつ剤やセラピーに匹敵する効果があり、その事実はもはや動かしようがない。』
『身体を動かすと、気分が晴れやかになるだけではなく、あらゆる認知機能が向上する。記憶力が改善し、注意力が研ぎ澄まされ、創造性が高まる。それどころか知力にまで影響が及ぶ』といったことが具体的に紹介されています。(『』は本書からの引用文)
そして、「運動」が、
何故、どのように、精神疾患に効果を発揮し、
何故、どのように、認知機能をはじめとする脳の機能に好影響を与えうるのか、
そしてどのような運動をすれば良いのか、
が具体的に語られています。
「運動」の効果の一つとして、冒頭に紹介したコロナへの効果が紹介されています。
専門的な内容が語られながらも、一般向けに、非常に読みやすく、分かりやすく語られており、読めば「運動」をしたくなる様な一冊になっています。
スマホなどのモバイルの急速な普及に加え、長引くコロナ禍で、身体的にも、メンタル的にも不調を覚える方が増えている昨今、
私個人的には、前著『スマホ脳』以上にオススメの一冊です!!
また日を改めて本書のもう少し具体的な紹介をしたいと思いますが、
興味のある方は是非ご一読ください!!
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