Blog記事一覧 > 健康情報 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院 - Part 4の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回、『忘れる脳力』(岩立康男著/朝日新書)という書籍を紹介しました。
その中に、脳の健康寿命を延ばす方法がいくつか紹介されています。
それによると、「違うことをする」ということが良い方法のひとつの様です。
脳の働きは、大きく「集中系」と「分散系」という2つのシステムに分かれます。
『集中系というのは「目的を持って何かの仕事に集中している」ときに活性化する部分で、主に前頭葉や頭頂葉の外側皮質がこれにあたる』そうです。(『』内は引用。以下同様)
『逆に、何かの仕事に集中しているときに抑制されている部分が分散系で、脳全体のバランスを制御し、記憶の整理をつかさどる』そうです。
そして、『両者をバランスよく活性化させるための簡単な方法が、「違うことをする」ということ』なのです。
つまり、飽きたり、疲れたりしたら「違うことをする」。集中して行う時間と、ボーっとする時間を使い分け、『集中系と分散系をバランス良く使う』ことが、『脳を疲弊させないために最も有効』な方法なのです。
そして、他の有効な方法の内の一つが「運動」です。
『運動することで、筋肉からさまざまな成長因子が分泌され、それが脳に届いて脳を守ってくれて』おり、『まさに筋肉は、脳を守る薬を作ってくれる製造工場のようなもの』である、と本書では言っています。
『筋肉は、脳を守る薬を作ってくれる製造工場』。この表現、私的には結構気に入っています。
筋肉を動かすことが肉体の健康にとって良いことは自明のことですが、実は『脳を守るためにも、どんどん筋肉に働いてもら』うのが良く、『そのためには適度な運動をすること』、『例えば散歩やランニング、また過度にならない範囲での筋トレなども有効である』ようです。
運動が、肉体の健康のみならず、脳やこころにとっても如何に重要か、については、昨今、様々な書籍で紹介されています。
このブログでもそうした書物を何度も紹介してきました。これらも是非ご参考にしてください。(R3/5/11ブログ「運動で脳を鍛える」、12/3「『スマホ脳』の対策は『運動』」、R4/9/10ブログ「脳にもコロナにも運動が大切」、9/13「やはり脳には運動が最強」、9/14「何故、運動は大切か」)
運動不足を感じている方、脳の機能を最適化したい方、新しい年は是非からだを動かして、めざせ健康脳長寿!!
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
「最近、物忘れがひどくて・・・」という方いらっしゃいませんか?
私も段々と物忘れがひどくなっている気がしています。
忘年会の時期ですが、忘年会をするまでもなく、自然と忘れてしまうことも多そうです。
この「忘れる」ということ、最新の研究では、実は「脳」の正常な機能の為には必要なことであり、むしろ健康な証拠だというのです!
その勇気づけられる様な「脳」の話しが書かれているのが、今回紹介する『忘れる脳力』(岩立康男著/朝日新書)という書籍です。
私たちはどうしても「忘れる」ということが「悪いこと」の様に考えがちですが、実は『脳は積極的に、記憶を壊すためのタンパク質を生成している』というのです(『』内は引用。以下同様)。
つまり、脳には積極的に忘れるための機能が備わっているというのです。
そして、『こうした脳による「積極的に忘れるための不断の努力」の結果、必要な記憶がきちんと維持されることになり、脳の機能が思考、感情いずれの面でも健全に保たれることにつながるのだ』そうです。
「記憶」だけでなく、「思考」や「感情」の面においても、「忘れる」ことは悪いことではないのですね。いや、むしろ必要なことの様です。
とは言え、「忘れてしまいたいことに限っていつまでも頭に残っているし、忘れちゃいけないことに限って忘れてしまうんだよな~」という方も多いと思います。
この「忘れてしまいたいことに限っていつまでも頭に残っている」が過度になると、「うつ」などの原因にもなるようです。
また「忘れちゃいけないこと」を記憶として定着させるためにはどうしたら良いか、ということに興味のある方は多いと思います。
こういったことについても本書では詳しく述べられていいるので、興味のある方は是非ご一読頂きたいと思います。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
大半の方は、一度や二度、足が攣(つ)ったことがあるのではないでしょうか?
完全に攣ってしまった時の痛みと言ったら耐え難いものがありますよね。
所謂「こむら返り」は、ふくらはぎ(こむら=ふくらはぎ)の筋肉が急に収縮、痙攣を起こして痛みを発する状態ですが、「筋肉が攣(つ)る」という状態は、ふくらはぎ以外の部位でも起こり得る症状です。
「何故攣(つ)るの?」という質問を時々受けます。
筋肉が攣る原因にはいくつかあります。
運動中や運動後(或いは運動した夜や夜中)に攣る場合は、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルの不足が考えられます。
運動や発汗によって水分と共にミネラル分が失われ、筋肉の収縮・弛緩に使われるミネラルのバランスが崩れることで、筋肉が収縮(過緊張)したまま弛緩しなくなった状態がこれです。
就寝中や朝方に攣る場合には、主に冷えや血行不良が考えられます。
血液は体温を運び、筋肉に潤いを与えます。血行が悪い部分は冷えますし、冷えると血行が悪くなり、筋肉を硬くします。
冷えは、就寝中(夜中)や朝方の気温の低下だけではありません。
睡眠中には体温も低下し、血流が脳や内臓に優先的に流れるため、四肢末端や筋肉表面の血流が低下することも原因として考えられます。
また、一定年齢以上の方の場合は、加齢に伴う筋肉量の減少に由る血行不良(冷え)や脱水傾向なども筋痙攣を発症しやすい原因となります。(最近では、若い人でも、運動不足による筋肉量の減少がみられますね)
対策(予防)としては次の様なことが挙げられます。
〇発汗や運動の後には(場合によっては事前に)スポーツドリンクなどでミネラルを補充する。
〇冷えない様に気を付け、温める。
〇ストレッチなどをして筋肉の柔軟性や血流を良くする(但し、過度なストレッチは逆効果です)。
〇漢方薬の芍薬甘草湯は、足が攣った時に即効性があるとして、頻繁に攣る方の中には常備薬的に持ち歩いている方もいらっしゃいます。お薬に関しては、かかりつけの医師や薬剤師さんにご相談してください。
攣りそうな段階で痙攣している筋肉を伸ばすと、何とか完全には攣らずに回避することもできますが(それでも痛いですが)、完全に攣ってしまったらもう我慢するしかないですね。
これから寒くなると、冷えて攣りやすくなる方も増えてくると思います。
上記のようなことに注意して、先ずは予防してみましょう。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
仕事でもプライベートでも、スマホやパソコン、タブレット端末などを使わない日は無いですね。
その為か、当院でも眼精疲労を訴える方が少なくありません。
ひどい場合には頭痛を伴ったり、中にはPC画面を見ていると眼が回る、といった方もいらっしゃいます。
中医学では、眼は血液消耗の激しいところとされています。
また、眼は「肝の竅(あな)」と言われ、「肝」の臓との関係が深い感覚器官です。
肝の臓には、全身の〝気〟のスムーズな循環を調整すると共に、血液をストックしておき、状況に応じて全身の血液循環量を調整するという重要な働きがあります。
その肝が内側から外界に向けて開いた「竅(あな)」が「眼」です。
(ちなみに、「耳」は「心の竅」、「口」は「脾胃の竅」などとされています。また、中医学で言われる「臓・腑」の概念は現代医学の「臓・腑」の概念とは異なります。念のため。)
眼精疲労は、眼を使うことによって肝血を過度に消耗、あるいは既に血が消耗しているにも関わらず更に眼を酷使した為に、眼への血の供給が不足している状況と言えます。
また、「眼がまわる」ということに関しても血の不足と関係があります。
眼での血の消耗が激しく、血が頭部を十分に栄養出来ないと、頭痛やめまい、ふらつきなどの症状が出ます。
肝血の不足には、胃腸機能が弱っていて血の生成が肝血の補充に間に合っていない等、その他の原因の併発も考えられます。
肝血に対する主なツボとしては足の甲にある「太衝」が挙げられます。
血だけでなく気の巡りを良くするツボとしても多用されるツボです。
「眼や頭の症状なのに足のツボ??」と思う方もいらっしゃると思います。
以前このブログでも紹介しましたが(2021年6月16日ブログ「ツボのおもしろさ」)、眼が明るく良く見えるようになる、という意味の「光明」というツボも足の向う脛の外側にあります。
針灸医学では、「上の症状には下のツボを取る」とか、「症状のある部位から遠く離れたツボの方が効果が高い」といった法則があります。
もちろん、患部局所のツボも同時に使うことや、患部局所のツボのみを使うこともあります。
ツボ刺激の他に、眼の周囲を温めたりマッサージをして眼筋を暖めたり、眼球の運動を1日数回行うことも有効です。
もちろん、根本的な解決としては、眼の使い過ぎを避け、長時間続けてディスプレイを見ない、夜遅い時間にはスマホやPCを見ない、十分に眼を休息させる時間を取って、遠くの自然の景色を見る機会を持つ、などの対策が最善です。
しかし、現代社会ではなかなか難しい面も少なくありません。
ご自身の対策だけではケアが追い付かず、眼精疲労や頭痛、めまいにお悩みの場合には、是非ご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
だいぶ冷えてきましたね。
風邪(かぜ)をひく方も増えているのか、電車の中でも咳込んだり鼻水をすすっている方をチラホラとみかけます。
『風邪(かぜ)には葛根湯(かっこんとう)』というのは、漢方や東洋医学に詳しくない人でも聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?
風邪(かぜ)の引き始めに発汗を促して風邪(ふうじゃ)を追い出してしまおう、という漢方薬です。
日本ではあまりイメージが無いかも知れませんが、中国では針灸治療もまた風邪(かぜ)に有効な治療法の一つとして用いられます。
例えば一つの方法として、指先のツボに針を刺してプツッと少量の血を出すやり方があります。
冒頭で発汗を促す漢方薬の話をしましたが、〝汗〟は〝透明な血液〟とも言われます。
ですので、特定のツボから出血させることは発汗させるのと同じ作用(葛根湯の作用)があると針灸医学では考えるのです。
但し、意図的に出血させるというこの方法は、日本では(法律的な問題もあって)あまりポピュラーではありません(残念)。
一般的な方法では、背中や首の後ろ辺りにある『風門』や『風池』、『風府』と言った『風』の字のついたツボに針やお灸を施すことが多いでしょう。
1月10日のブログでも紹介しましたが、これらは文字通り風邪(ふうじゃ)が侵入したり、風邪(ふうじゃ)が溜まるところ、という意味のツボです。
風邪(かぜ)のひき始めに背筋がゾクゾクっとして寒気を感じるのは、寒邪(かんじゃ)が風邪(ふうじゃ)に乗ってやってきた風寒邪(ふうかんじゃ)が外から体に侵入してきた証です。
家庭では、背中がゾクゾクッとした段階でこれらの部位を温めると良いでしょう。
現在では(特に日本では)、針灸と言えば、肩凝りや腰痛の治療の印象が強いですが、本来、針灸は内科的疾患などにこそ幅広く適応されます。
また、諸事情でお薬を用いることが出来ない場合や、出来るだけお薬は服用したくないという方も、症状に対して針灸治療で対処できる場合もあります。
胃腸症状や婦人科症状、不眠や自律神経症状、あるいは不定愁訴など、お困りの症状がございましたらご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
空気が冷え込んできましたね。
暖かい屋内と、空気が冷えた屋外を出入りした際などに、気温の変化で咳き込んだり鼻水が出る。しかし温度に慣れると咳や鼻水も止まる、といった経験のある方は少なくないのではないでしょうか?
いわゆる『寒暖差アレルギー』の様な症状です。
この様な症状、中医学的には、外部からの刺激から体表部分を防衛している「衛気」の機能が上手く働いていない為だと考えます。
針灸や漢方などの中国伝統医学では、人の身体には「気」が流れていて、その気の流れが悪くなったり過不足を生じた状態が「病」だと考えます。
身体を流れる「気」は、その働きや流れる場所などによって、「宗気」や「元気」、「営気」などと様々に名称が変化します。
その中で、体表を流れていて、外的刺激から身体を表面で防衛しているのが「衛気」です。
寒暖差アレルギーの様な場合には、外気の寒熱の変化に対して衛気が上手く働かないため、寒気や暖気が一時的に邪気(風邪ふうじゃ)として身体内部に侵入し、気の流れを乱して一時的に風邪(かぜ)様の症状が出る、と考えます。
対策としては、前回のコラムでも出てきた様に、あまり空調に頼り過ぎた一定温度の快適空間ばかりにおらず、普段から多少の寒暖差を皮膚に与え、衛気を働かせて鍛えておくこともひとつです。
また、最近ではあまり見かけなくなりましたが、乾布摩擦などを行うのも有効だと思います。
針灸治療では、例えば、「肺」の経絡上にある「孔最」というツボ(下図左)は、呼吸器の急性症状を緩和したり肺の経絡の通りを良くする効果があり、咳症状の緩和と共に衛気の調整機能改善にも効果が期待できます。
また、「外関」というツボ(下図右)は「外の関門」といった意味で、外気の温度変化などに対する防御機能や寒熱の調節機能を調えるツボとして有効です。
日本では、風邪をひいて針灸にゆく、という発想はあまり無いと思いますが、長引く咳やアレルギー性の症状の場合には針灸が有効であることも多いですので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。
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最近、『寒暖差疲労』という言葉がメディアでも取り上げられていましたので聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
前日との気温差や、一日の中での気温差が7度以上ある様な場合に、自律神経の調整機能が乱れて様々な身体の不調が出るものを指します。
症状としては、文字通りのだるさなどと同時に、肩凝りや頭痛、内臓症状では食欲不振や便秘・下痢などが現れることもあり、人によっては、めまいや不眠、イライラなどの気分の乱れも現れます。
自律神経である交感神経と副交感神経は、身体の活動モードと休息モード、体温の上昇と下降などを調整しており、ちょうどアクセルとブレーキの様な関係でバランスを取り合っています。
寒暖差が大きいと、気温の変化に身体を対応させようと、急激に何度もアクセルとブレーキをかけることになり、調整がききにくくなってくるのです。
自律神経の調整機能は、普段の生活習慣(生活リズム)が大きくかかわることは言うまでもありません。
また、寒暖差に対する自律神経の調整機能については、筋肉量や運動習慣、発汗習慣も関係します。
筋肉は熱を発生させ体温を上げます。一方、発汗によって体温は下がります。
運動と休息はアクセルとブレーキのメリハリをつけ、その調整機能を鍛えます。
在宅の時間が長く、空調(冷暖房)がきいた快適な空間の中であまり動かない。
その為に身体を動かして適度に心拍数が上がったり、発汗する機会も少ない。
となると、アクセルとブレーキの加減や、スイッチのオンとオフといった切り替えが鈍くなってゆきます。
そこに来て寒暖差が大きいと、自律神経の調整機能が追い付かず、上記の様な症状が現れる、という訳です。
対策としては、単純に、運動をする(適度に心拍を上げたり発汗する機会を持つ)、規則正しい生活を送る、空調(冷暖房)に頼り過ぎない、といったことが挙げられます。
つまり、普段から自律神経のアクセルを踏んだりブレーキをかけたり、スイッチを入れたり切ったり、ということを適度に、そして緩やかに行っておくことで、その調整機能を働かせて鍛えておくということです。
入浴で身体を温め発汗したり、首肩のストレッチを行うことも有効です。
生活習慣の改善だけでは追いつかなかったり、症状が強く出ている場合などは、針灸なども有効です。
針や灸の刺激は、滞った血流を改善したり、また、緊張を緩めたり、逆に働くべき機能を賦活したりといった効果があります。
季節の変わり目の体調不良にお悩みの方は、是非ご相談ください。
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季節の変わり目で、且つ、最近の様に、気候・天候の変化や寒暖差の大きな時には、
『何か自律神経が乱れている様で・・・』と言って不調を訴える方が増えます。
何となく頭がモヤッとしたり、動作の拍子に頭がフラッとしたり、何となく頭がスッキリとしない。
そのせいか睡眠にも影響が出たり、胃腸の不具合などの身体不調を伴う方もいらっしゃいます。
病院の検査では特に異常は見当たらず、症状も明確ではない為、「自律神経(の乱れ)ですね」と言われてしまうことが多いようです。しかし、ご本人にとっては辛い状態です。
この様な状態、中医学では「気の昇降」が上手くいっていない状態だと考えます。
自然界では、昼間は太陽が高く昇って、夜には陽が沈みます。
四季の移り変わりでは、春から夏には太陽は南天に高く昇って陽気も高まり、秋から冬はやや低い軌道で天を昇降します。
同じように、人の身体の中でも常に「気が昇り降り」しながら、清・濁の気が代謝しています。
ところが、自然界の四季の移り変わりや気候が乱れると、人の身体もその影響を受けてしまいます。
「気の昇降」が乱れた結果、「濁気」が降りずに頭に停滞してしまうと頭が「モヤッ」とします。
逆に食事や呼吸から得られた「清陽の気」が頭に昇らないと頭が「フラッ」とし易くなります。
身体の中では水分や血液も気に伴って昇降・循環していますので、必要なところに十分な血液が届かなかったり、不要なところに余分な水分が停滞することでも、フラッとしたり、モヤッとしたりします。
頭部にある神庭(髪の生え際から5分)や百会(頭のてっぺん/髪の生え際から5寸)、四神聡(百会から一寸の周囲4点)といったツボは、頭部に清気を引き上げたり、滞った濁気を降りやすくしたりします。
「気の昇降」が乱れる原因は自然界の影響だけではありません。
ストレスがあると気を停滞させて循環を悪くします。
胃腸の不具合は気血の生成不足につながり、気血が不足する為に循環が悪くなります。
こうした場合には、手足のツボも使ってこれらに対する治療もあわせて行ってゆきます。
不調は感じるけれども病院の検査では明確な異常がなかった。
自律神経(の乱れ)と言われたが、具体的な対処方法がわからない。
そのような症状の場合には、一度、違った角度からのアプローチとして鍼灸治療を試してみてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
やっと秋らしくなってきましたが寒暖の差が大きいですね。
夏の間は、熱中症予防の為に、意識して水分摂取を心掛けた方も多いと思います。
猛暑日も多かったので、アイスクリームや冷えたビール、食事では冷やし中華など、冷たいものを口にすることも多かったのではないでしょうか。
こうした夏場の水分摂取や冷飲冷食は、熱中症予防やお身体のクールダウンの為には仕方のないことですし、またある程度必要な事でもあります。
しかし過剰気味な水分摂取や冷飲冷食は胃腸に負担をかけ、その影響は夏の終わりから秋口に現れます。
この時期の食欲不振や胃重などの胃の不具合、身体のだるさなどは、夏場に負担のかかった胃の疲れです。
胃の疲れは、放っておくと、秋から冬にかけての体力、抵抗力にも影響を与える可能性があります。
中医学(針灸や漢方などの中国伝統医学)では、「肝、心、脾(胃)、肺、腎」の五臓は、左記の順番で「母子関係」または「相生関係」にある、と考えます。
【五臓の母子関係】: 肝(母)→(子)心(母)→(子)脾(母)→(子)肺(母)→(子)腎(母)→(子)肝・・・・・・
上記の様に、肝は心の母で、心は肝の子。肝の子である心は脾に対しては母となり、脾は心の子。心の子である脾は肺の母・・・といった具合に関係が循環しています。
五臓の間には、上記の順番で、生じては受け渡してゆくというエネルギーの循環関係がある、という理解でも良いでしょう。
「胃」と関係の深い臓は「脾」ですが、上記の関係の通り、「脾(胃)」は「肺」の母であり、「肺」のエネルギーを生み出す親元の様な関係にあります。
夏の胃の疲れが取れないままだと、その子である肺のエネルギーも充実せず、乾燥する秋から初冬にかけて、肺が外気の影響を受けやすくなります。
その結果、風邪をひきやすくなるなど、体調を崩しやすくなる可能性があります。
胃の元気を取り戻すには、足の三里や、胃の中脘(ちゅうかん)、臍下の関元といったツボにお灸をするのが良いでしょう。
ただ、季節の変わり目でもあるこの時期、特に、寒暖差の大きい今年の様な気候では、胃腸の不具合だけでなく、様々な自律神経の乱れによる症状も併発します。
針灸治療は、胃腸症状や自律神経症状にも効果があります。
家庭でのお灸だけで改善しない様な症状が続く場合には、是非、針灸治療を受けてみてください。
コロナとインフルエンザの同時流行が心配されている今年の冬。
元気いっぱいで過ごせるよう、お体をいたわりましょう。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
運動しなくちゃ、と思いながらも、なかなか運動習慣が付かなくて困っているという方、意外と多いのではないでしょうか。
「行動経済学」という言葉を聞いたことがあると思います。
某お笑い芸人のコマーシャルでもこのワードが使われていたので、耳にしたことがある方は多いでしょう。
「行動経済学」とは、「経済学」+「心理学」という観点で、「人間の持つ『非合理的』な部分にフォーカス」し、「実際の消費者の行動から理論を形成する学問」ということだそうです(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社/上写真)。
例えば、レジ横(前)の小物商品を会計前につい購入してしまう心理や、
TVショッピングでつい買ってしまう心理などを、学問として理論形成したもの、ということです。
人間の非合理的な行動心理にフォーカスした学問ですので、「行動経済学が役に立つのは、消費行動に限った話ではない」(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社)とも言われています。
例えば、コロナ禍以来、ソーシャル・ディスタンスの為の足型や矢印が床に貼られています。これは、客が自然と店側の導線に沿って行動し、密集を回避するように促すものです。これも「行動経済学」の理論の活用(応用)の一つだそうです。
素人の私は、少し前にメディアに取り上げられていた「仕掛け学」という学問に似ているなぁ、とも思いました。
「仕掛け学」は、どういった「仕掛け」をすると、人の行動を上手く誘導できるのか、といったものでした。
以前にTVの番組で観た実験は、例えば、
玄関で靴を揃えない子供に、「ちゃんと揃えなさい!!」と叱ったり、玄関に「きちんと揃えましょう」という貼り紙をするよりも、玄関の靴を置くべき場所に「足型」を描くことで、子供は遊び感覚で自然とそこに合わせて靴を置くようになる、とか、
エスカレーターと階段のある場所に、「健康の為に階段を使いましょう!」といったパネルを立てるより、階段の側面に、上った段数に応じたカロリー消費を表示した方が、自然と階段使用率が上がる、といった方法でした。
「行動経済学」の中の「『ナッジ』という理論」は、「ヒジで小突くようにして他人に行動を促す」という理論だそうですが、最近、この理論の様々なシーンにおける活用が注目されているようです(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社)。
つまり、「行動経済学」の理論は、経済活動だけでなく、「人の行動」が関わるものにはすべて多様に応用できるものです。
冒頭で「運動習慣」の話しをしておきながら、突然「経済学」と言い出して、「一体、何の話だ?」と思った方、ここで繋がりましたか?
そうです。運動しなくちゃ、と思いながらも、なかかか運動習慣が付かなくて困っているという方、階段とエスカレーターの例の様に、「行動経済学」の理論を応用して運動習慣をつける工夫をしてみては?というのが今回のお話です。
仕事にも役立ち、自らの健康や生活習慣にも役立ち、一石二鳥かも知れません(笑)。
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