Blog記事一覧 > 自律神経失調 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院 - Part 2の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の高橋です。
当院では電話予約。インターネット予約のどれかで予約が取れるようになっています。
電話予約はその場でお日にち、時間、担当者の希望などをお伺いして予約完了となります。
さて、ネット予約に関してですが、「〇」はその時間での予約が可能ということになっています。
「▢」はキャンセル待ちになります。
キャンセル待ちで予約していただいて
実際に予約がキャンセルになったり、予約表の関係で予約が取れそうであればお電話にてご連絡させて頂きます。
また、キャンセルになればお知らせメールが届きますので、改めてご予約を入れて頂く形でも大丈夫です。
最近急なキャンセルなどが増えております。ご予約は当日、直前でも構いませんので、確実に来れる時間でのご予約をお願いいたします。
インターネット予約では最短でも20分後からの予約になります。
今すぐ行きたいという方はお電話で予約状況をご確認ください。
よろしくお願いいたします。
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
皆さん、筋肉がたった一日で一歳分老化する、と聞いたらどうですか?
ある論文によると、「ヒトは通常30歳を過ぎると、
1つ歳をとるごとに、平均1%づつ筋肉量や筋力が低下する」そうですが、
「トイレと食事の時以外は寝たままで過ごすと、一日約1%の筋肉量・筋力が低下」し、
「ましてや、完全に安静にしていると、一日約2%の筋肉量・筋力が低下してしまう」そうです。
「つまり、たった1日の安静でなんと1~2歳も老化してしまう」のだそうです。
(上月正博教授/東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授・東北大学大学院リハビリテーション部部長/「幸せと元気を呼ぶ『らくらく運動療法』:その実際と効果」)
ゆっくり休んだのに反ってカラダが重だるい。だるいから更に休んでいたら余計にカラダが重くなった。
そんな経験のある方もいらっしゃると思います。
休んだつもりが、休み過ぎて、一気に1~2歳カラダが歳を取ったのかも知れません。
それでは確かにカラダも重く感じます。
以前(8月18日ブログ)にも紹介した『カラダが変わる!姿勢の科学』(石井直方/ちくま新書)によると、
加齢にともなう筋肉量の減少というのは、
高齢になっていきなり起こるものではなく、30歳を過ぎた頃から少しずつ始まっているのですが、
30歳くらいというのは、日常生活を行う程度には、筋肉に十分な余力があるため、
実際には筋肉が落ち始めていても気が付かない様です。
ある程度筋肉量の変化を自覚するくらい落ちて来るのは、だいたい四十五歳から五十歳くらい。
五十歳を過ぎると、そのスピードは加速するそうです。
ところで、「具体的にどこの筋肉がどう減るのか」ということについては研究データがあるようで、
「足腰の筋肉ほど加齢の影響を強く受ける」と結論付けられるそうです。
これらは、姿勢をキープしたり、椅子から立ち上がったり、歩いたりと、日常生活の動作で必ず使う筋肉ですので
「極論すると、生きてゆくのに重要な筋肉ほど加齢に影響されやすい」といえる様です。
ところが、セオリーとしては、日常的に活動量の多い筋肉は加齢に影響されにくいはずなので、
なぜ、もっとも活動量の多い足腰の筋肉から衰えてゆくのかは解明されていないそうです。
これに関して石井教授は、
日常生活の動作に必要な足腰の筋肉にとっては『よく使う』ことが『当たり前の刺激』であり、
そのために、年齢とともにだんだん使用頻度や強度が落ちてくると、
その『当たり前の刺激』が少なくなり、
その結果、他の筋肉に比べて早く減ってしまう可能性があるのではないか、と推論しており、
これにはエビデンスもあるのだそうです。
(以上、石井直方著『カラダが変わる!姿勢の科学』ちくま新書)
姿勢を維持するための筋肉をあまり使っていない(=姿勢が悪い)ことも含め、
長い年月にわたって筋肉をあまり使わない習慣を続けることによって、
筋肉の使い方を忘れてしまったり、筋肉が自分の仕事を忘れてしまう、
つまり『退化』してしまうといううケースもあるようです。
(以上、石井直方著『カラダが変わる!姿勢の科学』ちくま新書)
便利な世の中になって、座ったまま、指先一つで何でも出来る時代となり、運動量は減っています。
通勤で歩いている、犬の散歩にも行っている、日常で結構動いている、とは言え、
三年前、五年前と比べると、やはり格段に体を動かす機会が減っていませんか?
それに加えて、悪い姿勢が習慣化していませんか?
年齢と共に、より意識して運動をしてゆかないと、日常動作だけではどんどん老化が進んでゆきます!!
「運動不足が健康に及ぼすリスクは喫煙に匹敵し、
一日につき15分~30分程度の運動をしない人の平均寿命は3~5年短くなる」そうです。
(上月正博教授/東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授・東北大学大学院リハビリテーション部部長/「幸せと元気を呼ぶ『らくらく運動療法』:その実際と効果」)
免疫力を上げ、抵抗力のあるカラダにするためにも、出来る範囲で是非意識して身体を動かしましょう!!
めざせ!健康長寿!!
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
今回は少し毛色を変えて心理学のお話です。
中でもアドラー心理学に関してのお話です。
アドラーはユングやフロイトに比べると日本では知名度が高く無いのでピンと来ない方も多いかも知れませんが、
少し前に話題となった『嫌われる勇気』(岸見一郎著/ダイヤモンド社刊)という本なら
ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
この本の内容はアドラー心理学に基づいたものです。
アドラー心理学がどういうものなのかについては、『嫌われる勇気』の著者による入門書が多数ございますので、
そちらをご覧いただきたいと思いますが、
アドラー心理学の大きな特徴の一つに、原因論ではなく目的論に立脚しているということがあると言われています。
例えば、カウンセリングによって「過去に今の問題の原因を探せば、それまで気づかなかった出来事が思い出され」、
精神科医やカウンセラーに
『あなたが悪かったのではない、あなたのせいではない』と言ってもらえたら
「楽になるかもしれない」。
「しかし、過去のあれこれの出来事を持ち出すだけでは何の解決にもならない」
というのがアドラー心理学の考え方の様です(『アドラー 人生を生き抜く心理学』岸見一郎著/NHK出版刊)。
もちろん、「原因が明らかになって、その原因を変えることによって、症状が改善するということは考えられるが、
過去の出来事が今の問題の原因であるのなら」、戻ることの出来ない過去を持ち出して注目しても
根本的な解決にはならない(『アドラー 人生を生き抜く心理学』岸見一郎著/NHK出版刊)、と言う訳です。
一見冷たいようにも感じますよね。それ故に厳しい心理学であるとも言われています。
でも、その反面、大変な希望を与えてくれる考え方もあります。 その一つが、
『大切なのは何が与えられているかではなく、
与えられているものをどう使うかである』
という考え方です。
アドラーは、
我々は、「『何が与えられているか』にあまりにも注目してしまい、
自分の能力には限界がある、と考える」人が多いと言います(※著作中では「子供」が対象として話されています)。
そしてアドラーは、
「その際、遺伝が引き合いに出される」ことが多いが、
「遺伝の問題はそれほど重要でない。重要なことは、
何を遺伝したかということではなく、幼い頃に遺伝として与えられたものをどう使うかということである」
という考えを示しています。(※以上『アドラー 人生を生き抜く心理学』(岸見一郎著/NHK出版刊)からの引用)
現状の問題を解決する手段としては、
解決すべき原因は何か? を探るよりも、
今あるいはこの先 どうしたいのか? 何が目的か? を明確にしようとする方が良い、ということですね。
ここで思い出すのが、先日8月14日のブログで紹介したウサイン・ボルトのお話です。
重度の脊椎側弯症を抱えていたボルトには、
当初コーチ陣が反対していた通り、側弯症であるが故に短距離への転向を諦める、という選択もあったでしょう。
選手生命を賭け、リスクを負った上で、先ずは側弯症の治療を試みてみる、という選択もあったでしょう。
しかし、ボルトは、脊椎側弯症というハンデを抱えたまま、それをカバーして有り余る体づくりをし、
通常の陸上短距離のセオリーには反した、身体が左右に大きく揺れる走りで
世界最速の男となったのです。
身体的条件が気持ちや考え方に与える影響は大きく、
逆に、思考やこころの状態が身体に与える影響もまた大きいことは言うまでもありません。
どういった思考をするかで身体(体調)が変化する、といっても過言では無いくらいです。
長引くコロナ禍の中で、制約も多く、窮屈に感じることも多い昨今、
からだの健康の為にも、
未来に希望を持った明るく前向きな気持ち(思考)を忘れない様にしたいですね!
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
冷房の出番が増えてきましたね。
冷え性の方は、冬の寒さ以上に手足の冷えが気になる季節かも知れません。
クーラーのきいたオフィスの中や電車の中で手足が冷えて、上着を羽織ったりひざ掛けをしたり、
場合によっては夏場でもレッグウォーマーが手放せない方もいらっしゃいます。
一方で、夏のクーラーの中でも、冬場の寒い中でも裸足で平気、手も温か。
むしろ足などは火照って熱く、
掛布団から足を出して冷えた壁に足を付けていないと眠れないという強者もいます。
冷え性の方からすれば、
『冷え性が無くて良いですね~』と羨ましく、健康体そのものに見えるかも知れません。
ところがちょっと要注意です!!
人間の体は冷気に触れたり、冷たい水に触れたりと、体を冷やす要因の中では、
四肢末端や体表の血管を収縮して熱の放散を抑え、
生命維持に大切な内臓や脳へと血液を還流し、
体温を維持しようとします。
つまり一定の条件下で手足が冷えてくるのは、ある程度は正常な反応です。
一方、いつも手足が温かという人は、
末端や体表の血管が開きっ放しで熱を放散し続けている状況で、
その分、体幹の深部、内臓が冷えている可能性があります。
つまり『隠れ冷え性』、『内臓冷え性』の可能性です。
意外と下痢しやすかったりお小水の回数が多かったりしませんか?
冷え性が無い(むしろ暑がり)と思って油断して体を冷やしていては将来大変なことになります。
また、手足の冷え性でも、
手足の両方が冷える「四肢末端冷え性」タイプの場合もあれば、
足だけが冷える「下半身冷え性」のタイプや、
足は冷えているけどむしろ上半身は暑がりの「冷えのぼせ」タイプの人などもいます。
こうした状況は、冷えている末端への血液循環が悪い状態や、熱のバランスが悪い状態。
末端が冷えているからといって、必ずしも内臓や体の中心まで冷えているとは限らない場合もあります。
そういった人が、「冷え性だから」と、胃腸や体を温める食事や補助食品で一生懸命「体質改善」を行っていてもあまり効果がないかもしれません。
場合によっては胃腸や内臓に熱がこもって他の熱症状が出ないとも限りません。
口内炎や吹出物がよく出る、便秘がちで便が乾いて硬い、のどがよく乾く……などの症状はありませんか?
胃熱や腸熱の症状かも知れません。
「冷え」は様々な体の不調を引き起こします。
体は冷えているより温まっている方が健康でいられます。
しかし、「冷え性」を考える場合、
体“全体”が冷えているのか?
体の中の寒熱のバランス(カラダの上下や、中心と末端のバランス)が偏っているのか?
その辺りをしっかりと見極めて行かなくてはなりません。
冷えと熱、陰と陽、虚と実。
自然界の状況は常に相反するものがセットとなって、そのバランスの中で成り立っています。
“どちらか一方”、“何か一つ”、ということはありません。
人間の体、健康状態、病気になっている状態にもまた同じことが言えます。
東洋医学や鍼灸医学では、
熱いから冷やす(熱を下げる)、冷えているから温める、ということ以外にも、
こもっている熱を冷えている部分に誘導して温めたり、
冷えている部分の冷気でオーバーヒートした熱をクールダウンしたり、と、
相反するものの間で互いに加減しあってバランスを良くする、という診方も大切にしています。
6月16日のブログで紹介した様に、鍼灸では、
一見症状とは関係の無い様な離れた場所に治療点(ツボ)があることなどは、
こうしたバランス観による部分があるのだと思います。
なかなか改善しない、原因が良く分からない、
そういった症状は、一度違う視点からの診方でお身体を診てみるのも良いかも知れません。
お悩みの症状のある方は、是非一度ご相談にいらしてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の高橋です。
今回は鍼灸についてお話します。
鍼灸といえば肩こり、腰痛、膝の痛みといった
運動器疾患のイメージがあるかも知れませんが、そんな事はございません。
NIH(米国国立衛生研究所)による、鍼灸施術で有効性がある疾患として
次のものがあげられています。
【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・脳卒中後遺症・自律神経失調症・めまい・頭痛・不眠・精神系疾患
【運動器疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(打撲・むちうち・捻挫)
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪及び予防
【循環器系疾患】
高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【消化器系疾患】
胃炎・消化不良・胃下垂・下痢・便秘・肝機能障害・胃十二指腸潰瘍
【代謝内分泌系疾患】
糖尿病・痛風・脚気・貧血・バゼドウ氏病
【婦人科系疾患】
更年期障害・生理痛・月経不順・冷え性・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
耳鳴り・難聴・メニエール病
【眼科系疾患】
眼精疲労・疲れ目・かすみ目
【小児科疾患】
虚弱体質の改善・小児神経症(夜泣き、かんむし、消化不良、不眠)
結構幅広い疾患に対応しているのがわかるかと思います。
もちろんすべての鍼灸師がこれらの疾患に対処できるわけではなく
それぞれ得手不得手があり、なになに専門と謳っている治療院もあります。
治療院を選ぶ時にはホームページなどを確認の上選ぶ方がいいかと思います。
当院の鍼灸師も一人一人やり方が違うので面白いかと思います。
鍼灸のいい所を体感してみてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
鍼や灸、吸い玉などの施術は、幅広い疾患に用いられますが、
鍼や灸、吸い玉などの施術がどのように効くのか?
これについては、現代科学(医学)的な解釈では様々な学説(解釈)があって、
統一した見解が無いのが現状です。
中国の伝統的な医学では、痛みや疾病に関する一つの大原則として、
「通則不痛、不通則痛(通ずれば則ち痛まず、通ぜざれば則ち痛む)」
という原則があります。
気の流れでも、血液の流れでも、水分の流れでも、身体を巡って流れているものが、
滞りなく流れている(通っている)と痛みは生じないが、
滞って通りが悪くなると痛みが生じる、という原則です。
川の流れでも、水路の流れでも、流れが悪くて詰まりや滞りが生じると、
そこにゴミが溜まったり、停滞した水が腐敗して悪臭を放ったりしますよね。
詰まった場所から水が溢れ、周囲に浸水して悪影響を及ぼしたりすることもあります。
鍼の施術は、そうした水路の停滞を鍼の刺激で取り除いたり、
経絡上のツボを刺激することで、各所水門の開閉を調整して水の流れをコントロールする様なもの
だと考えて頂くと良いかも知れません。
灸の刺激は、凍った川の水が陽の光で溶かされて流れが良くなるように、
温熱刺激で体内の循環を良くするイメージで良いでしょう。
抜缶(吸い玉)は、まさにバキュームする様に詰まりを取り除き、
同時に、吸引することで血管などの通路を広げて通りを良くすると考えてください。
この様に、伝統的な鍼灸医学の考え方では、
痛みだけでなく、婦人科やその他の不調も、
すべてカラダを流れる気・血・水の滞り(不通)が原因であり、
この滞り(不通)を通せば、健康なカラダが手に入る、と考えている訳ですね。
中国の古い養生の本には、
「流れる川の水は腐らない、動いている戸の枢(蝶番)は朽ちない。身体もまたそのようである。」
という言葉があります。
“カラダは動くように出来ているので、適度に動き、体内の循環を良くしていれば、長く健康を保てる”という訳ですね。
カラダを冷やさず、適度に動き、循環を良くするように心掛けましょう!
そしてご自身の養生だけでは追いつかない場合には、放っておかずに、
鍼や灸、吸い玉の施術で“カラダの流れ”を整えるようにしてください!
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
鍼灸専門の治療院などでは珍しくないことだと思いますが、
整骨院などで鍼灸を行っていると、症状のある部位から離れた場所に鍼を打っていると、患者さんから珍しがられることがあります。
針灸は常に上下・左右・内外・表裏、全体の繋がりの中で身体を診る医学ですが、
今回はいくつかのツボを紹介しながら針灸医学の特長を知って頂ければと思います。
足の外踝(そとくるぶし)の上5寸に「光明」(こうめい)というツボがあります。
名前の通り、”はっきりと良く見えるように”という意味のツボで、
足にあるツボですが、眼の症状に効果があるとされます。
外踝とアキレス腱の間にある「崑崙」(こんろん)というツボの名は中国の伝説上の山の名前です。
ツボが踝(くるぶし)のすぐそばにあり、踝が山のような形であることからこの名がついたという説もありますが、
足首から遠く離れた頭部の症状を治すことから、
頭部の重要性と、頭部が高い位置にあることを崑崙山に譬えてこの名が付けられたという説もあります。
手首の少し上にある「養老」(ようろう)というツボは、読んで字の如く、「老を養う」、
つまり加齢によって生じる諸症状、例えば腰痛などに用いられます。
痔や脱肛には、頭頂部にある「百会」(ひゃくえ)というツボを使って下に降りているものを引き上げようとしたりします。
このように、目や頭部に効くツボが足にあったり、
腰痛の治療で手に針を刺したり、
肛門の症状に頭頂部のツボを使うなど、
一見無関係に思える場所に施術すべきツボがあるのは針灸医学の面白いところかも知れません。
もちろん施術すべきツボは離れた場所ばかりにある訳ではありません。
目のすぐそばにも目のツボはありますし、腰そのものにも腰痛のツボはあります。
お腹には胃腸や便秘のツボが沢山あります。
「阿是穴」(あぜけつ)というツボなどは、特定の点(ツボ)を指すのではなく、辛いところを押してみて、
「阿、是!(アー、シー)」、つまり「あー、そこそこ!」
という場所がそのままツボである、とするものです。
辛い所(症状のあるところ)を中心に鍼を打つこともあれば、
辛い所から離れた場所に鍼を打つことも、
またその両方に打つこともあります。
それは、どの方法が良いとか悪いとかではなく、
症状や目的に応じたり、また、その先生の考え方によったりもします。
問題は、症状のある場所と原因や施術ポイントがほぼ一致していることもあれば、
原因や施術すべきポイントが症状から遠く離れた場所にあることもある、ということです。
これは実は現代医学でも同じことで、足の痺れは腰椎に原因があったり、頸椎を治療することで手の痺れが治ったり、というのと同じです。
最近は、現代医学の方面でも、ファシア(筋膜)が注目されたり(4月16日のブログもご参照ください)、
「臓器たちは語り合う」といった”人体の巨大ネットワーク”が注目されるなど
(丸山優二・NHKスペシャル「人体」取材班 /NHK出版新書)、
全身の繋がりをかなり重視している様に感じられます。
これを針灸医学では、全身をめぐる〝経絡″という繋がりの中で診て、施術すべき適切なツボを選択してゆくのです。
要は、きちんと原因を見極め、全体のバランスの中で、適切な施術箇所を見つけることが重要ということですね。
当院には様々なタイプの鍼灸師がいますので、
ご興味のある方は是非、色々な鍼灸治療をお試しください。
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東京は今週にも梅雨入りかと思っていましたが、週間天気予報を見る限りでは、その様子は無さそうですね。
5月31日のブログでは、熱中症予防対策として、習慣的に適度な運動をして適切な発汗を行うことを提案させて頂きました。
適切に汗をかけるカラダを作っておくことは体温調節には大切なことです。
しかし、発汗は同時に脱水にも気を付けなくてはなりません。
汗をかく運動を行う際には事前の水分補給や発汗後の水分補給にも注意を払ってください。
猛暑日や熱帯夜にあっては、入浴前の水分補給や、就寝前の水分補給にも気を配りたいものです。
運動の時の分かりやすく目に見える発汗以外にも、人は意外と汗をかいていて、自然蒸散してカラダの水分を失っています。
気をつけて水分補給をしていても脱水症状に陥る原因のひとつに、
カラダに水分を蓄えておくことの出来る量が多いか少ないか、ということがある様です。
そして、そのカラダの保水量は、ある程度、筋肉量に比例するとのことです。
したがって、ある程度しっかりと筋肉に刺激を与えるような運動をして、筋肉を落とさない様にしておくことは、
カラダの保水量を増すことにもつながり、脱水や、熱中症の予防対策にもなるのです。
カラダの保水量が筋肉量に比例するだけでなく、
血糖の取り込み能力もまた筋肉量に比例します。
つまり、筋肉をしっかりと使っておくことは糖尿病の予防や対策にも有効だということです。
逆に、脂肪細胞からはインスリンの作用を阻害して、血糖の取り込みを邪魔する、
つまり血糖値を下がりにくくするホルモン(レジスチン)が放出されます。
つまり、ある程度しっかりと筋肉に刺激を与えるような運動を習慣的に行っておくことは、
これからの時期の熱中症予防対策にも、
国民病ともいえる糖尿病などの生活習慣病の予防と対策にも良いということですね。
運動嫌いの人には耳が痛いお話かも知れませんが、
何もハードな筋トレをしてムキムキにならないといけない訳ではありません。
繰り返しになりますが、
ある程度しっかりと筋肉に刺激を与えるような運動をして、筋肉を落とさない様にしておくことが大切なのです。
ここ一年以上、”おうち時間”が増えている中、家の中や近所で出来る範囲でも良いので、
工夫をして筋肉に少し刺激を与えてあげてください。
(※筋肉の5月11日のブログもご参照ください)
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
東京は来週にも梅雨入りするとの予報が出ていますね。
実質的にはすでに梅雨の様な日も多く、
一方で30度にも迫る夏日があったりもして、
高温多湿でまとわりつく様な汗に不快感を覚える日も少なくありません。
できればあまり汗をかきたくない、という人も少なくないでしょう。
この時期なんとも不快な汗ですが、発汗の大切な作用のひとつに
カラダから水分が蒸発することによって
上昇した体温を下げ、体温調節を行うという働きがあります。
汗は、汗腺から分泌されますが、
この汗腺、実は、体表にあるすべての汗腺が常に働いている訳ではなく、
その働きをお休みしている休汗腺が一定の割合存在していると言われています。
しかし、常に空調などで調節された快適過ぎる(?)空間に居て汗をかく機会が少なく、
加えて、運動習慣が無くて、定期的に適度な発汗をする習慣が無い様な人は、
この休汗腺が増えてしまうと言われています。
そうなるとどうでしょう?
体温が上昇し、いざ汗をかかないといけない状況になった時に上手く汗をかけず、
適切な体温調整、つまりクールダウンが出来辛くなります。
熱中症になる要因の一つには、気温や湿度などの外界の条件の他、
カラダが上手く体温調整できなくなっていることもある様です。
昨今、異常気象で、身体が暑さに慣れる前に夏日がやって来たり、
夏の熱帯夜も増えたりしています。
加えて、マスク着用により、適度な口からの体温放出が出来難くなっている昨今、
普段から適度に汗をかいて、体温調整が上手く出来るカラダ作りをしておきましょう。
その為には、極端に冷房のきいた部屋に一日中閉じこもらないこと、
適度に運動をして適切な汗をかく習慣をつけること、
などを心がけてください。
もちろん汗をかく際には、水分補給に注意し、脱水症状にならないよう気を付け、
汗をかいた後はこまめに着替え、汗が引いた後にかえって身体を冷やさない様にも気を付けてください。
汗は吸水性の良いタオルでそっと押さえて吸い取るようにし、
ゴシゴシ擦って毛穴が汚れで塞がれない様にもしたいですね。
当然、汗のかき過ぎもまた注意です。
中医学では、汗は“透明の血液”とも呼ばれ、極端な、もしくは異常な発汗は
大出血したことにも等しい体力の消耗を招くと考えます。
今年の夏もまた、“おうち時間”を多くせざるを得ないかも知れませんが、
快適過ぎる(?)お部屋に閉じこもり過ぎず、
適度に運動して適度に汗をかき、
感染対策に気を付けながらも、汗腺を活動させておきましょう!!
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皆さん鍼灸治療における置鍼という言葉はご存知ですか?
鍼灸治療の流れの中で、ツボや必要な部位に鍼を刺した状態で、一定時間、そのままにしておくことです。
特に中医学(中国の伝統医学)に基づいた鍼灸を行うところでは、施術中に20分~30分以上置鍼することも少なくありません。
鍼灸師が鍼を刺し終わった後、「では、このまましばらく休んでいてください」とベッドサイドを離れ、
そのまま30分以上も放置されると、知らない人は、「あれ?先生、私の事を忘れていない?」と不安に思う人もあるかも知れませんね。
この置鍼、一体どういった意味があるのでしょうか?
伝統的な鍼灸医学では、人体にはツボとツボを連絡している「経絡」というルートが12本あり、
気はその経絡を一日に50周していると考えられています。
つまり、気が12本の経絡を一通り循環するのに約30分かかる計算になります。
ツボに鍼を刺した後、30分程度そのままにしておくのは、
ツボに刺した鍼の刺激が相互干渉しながら経絡を一巡し、全身に鍼の効果を及ぼすのに必要な時間だという訳です。
もちろん症状や目的、患者さんの体質によっても置鍼時間は変わりますし、
針を刺して即効する場合もあります。
また、一口に鍼灸治療と言っても、鍼灸の流派や鍼灸師の考え方、各々の治療院の方針によってもその施術方法は様々なので、一概には言えない部分もありますが、
少なくとも置鍼の時間は、忘れている訳でも、何もしないで放置している訳でもなく、
積極的にそのままにしている、ということです。
置鍼している間は、じわじわと効いてきている時間ですので、
できるだけリラックスしてゆったりとお休みになって頂ければと思います。
当院には様々なスタイルの鍼灸師が在籍しております。
色々なやり方の鍼灸を受けてみて頂くのも良いと思います。
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