Blog記事一覧 > 痛みの悪循環 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回は、「痛み」の種類についてお話しました。
その中で、慢性痛に関する心理的要因についても触れましたが、
長引く痛みに関しては「痛みの悪循環」ということについてもお話ししておきたいと思います。
急に痛くなり、短期で治まる痛みを「急性の痛み」と言います。
一方、1~3カ月以上続く痛みを「慢性の痛み」と言います。
通常、「痛み」が生じると、交感神経や運動神経が緊張・興奮し、血管の収縮や筋肉の緊張を引き起こします。
その結果、血流が悪くなり、局所での「痛み物質」の発生(増加)につながります。
通常は、痛みが生じても、時間と共に交感神経の興奮はおさまり、血流も改善して、痛み物質が流され、痛みも鎮まってゆきます。
ところが、痛みが長引いてくると、交感神経の緊張が続き、血管が収縮して血流が悪い状況が続くので、局所の「痛み物質」の発生が増加します。
「痛み物質」は血管を収縮させるので、それによって血管はまた収縮を続け、
血管収縮に因る「痛み物質」の発生(増加)と、「痛み物質」の発生による血管の収縮という悪循環を生じます。
痛みによって交感神経の興奮もおさまらず、これがまた血管の収縮や筋肉の緊張を持続させ、痛みが長引きます。
こうして「痛みの悪循環」に陥ります。
既述の通り、通常は、痛みが生じても、時間と共に交感神経の興奮はおさまり、血流も改善して、痛みも鎮まってゆきます。
これは私たちの体に自然治癒力・回復力が備わっているからです。
しかし「痛みの悪循環」に陥ると自然治癒力による回復が遅れます。
痛みの治療は、この「痛みの悪循環」を断ち切ること、あるいは、「痛みの悪循環」に陥らない様にすることも目的の一つとなります。
薬は副作用があるからと鎮痛剤の服用などを嫌がる(怖がる)方もいらっしゃいますが、適切な服用は、「痛みの悪循環」に陥らない、あるいは「痛みの悪循環」を断ち切って回復に導く利点が薬の副作用を上回ると考えます。
前回のブログでもお話した通り、私たち整骨院や鍼灸院の施術というのは、マッサージなどの手技や、鍼・灸、その他の道具を用いた施術によって、痛みの閾値をコントロールしたり、あるいは、血流を良くすることで痛みの軽減を図ってゆきます。
これもまた、「痛みの悪循環」に陥らない、あるいは「痛みの悪循環」を断ち切ることが目的の一つとなっています。
「あれ、何かいつもより痛みが長引いているかな?」「痛み始めてから時間が経っている割に痛みが強いなか?」と感じた場合には、「痛みの悪循環」に陥り、身体の自然治癒力・回復力が十分に働き辛くなっているのかも知れません。
身体の自然治癒力・回復力を十分に働かせる為にも、長引く痛みにお悩みの方は早めにご相談ください。
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
スタッフ全員が経験豊富な国家資格者です♪
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東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回、前々回と、患者さんから質問されることの多い、
「温感湿布」と「冷感湿布」の違いや、痛みがある時に
「温めた方が良いか?冷やした方が良いか?」ということについてお話ししました。
これら以外に時々質問されることがあるのが、
皆さんも病院などで処方されたことのあるテープタイプの湿布薬(テープ剤)(モーラステープなど)と、
前々回お話した「温・冷」の区別のある様な昔からある湿布薬(ハップ剤)の違いです。
これも結論から言うと、温・冷湿布の違い同様
消炎鎮痛成分が主成分で、消炎鎮痛が主たる効能という点で同じです。
(もちろん、入っている鎮痛成分はメーカーや種類によって異なりますが)
最近では、テープ剤の方が主流ではないでしょうか?
テープ剤は、色も肌色をしたものが多いので目立ちにくい、ということと、
粘着力も強く、薄くて伸縮性があるので、貼っていても機能的であるという利点があります。
「温・冷」の区別がある様な昔からあるタイプの湿布薬(ハップ剤)は、
テープ剤に比べると、少し厚みがあってムニュっとした感じがします。
これは水分含有量が多いせいで、それによって患部の熱を吸収する(水分が飛んで行く時の気化熱で熱を取る)作用があるとされています。
ただ、使ったことのある方はご存知の様に、しばらく貼っていると、体温で湿布の水分は飛んでしまい、乾いた感じになってしまいます。
いずれにせよ、テープ剤とハップ剤の違いについても、
主たる目的が「消炎鎮痛」ということでは同じですので、
「温感」「冷感」の違い同様、「使う方の好み」で使って頂いて良いと思います。
鎮痛剤や湿布薬は、対症療法に過ぎず、「根本的に治している訳では無い」という理由で使用を敬遠する方がいらっしゃいます(患者さんにも施術者にも)。
しかし、あまりにも痛みを我慢したり、放置しておくと、
痛みのせいで緊張し、血管が収縮して血流が悪くなり、発痛物質が流れずに患部に留まって、更なる痛みを生じる、という痛みの悪循環が生じます。
また、血流が悪くなると、新鮮な血液が患部に十分に届かず、患部の回復も遅れ、より痛みが長引くことにもなります。
この痛みの「悪循環」を断ち切る上でも、適切な湿布薬などの使用は有効だと言えます。
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