Blog記事一覧 > 針灸治療 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
針灸や漢方薬などの東洋医学や代替医療は「長期間続けなくては効果が現れないのでしょ?」という質問を受けることがあります。
そういった方の東洋医学(や代替医療)と現代医学に対する印象は概ね以下の様な傾向にあるようです。
〇現代医学は、現れている症状を抑え込み、即効性があり、効果が分かりやすい。
〇東洋医学は、体質改善や根本治療を目指し、症状に対する効果の出方は緩やかで、結果が出るには時間がかかる。
〇現代医学は、症状を抑え込んでいるだけで、根本治療ではない。また、効果が顕著な分、副作用も大きい。
〇東洋医学は、効果の現れ方は緩やかだが、体質改善など、根本治療を目指す。また、効果は緩やかだが副作用が無い。
〇現代医学は発症している病気や症状を治す。
〇東洋医学は予防的治療を行う。
皆さんの中でも、こうした印象をお持ちの方や、どこかの治療院でこうした説明を受けたことのある方は多いのではないでしょうか?(こうした説明をするのは、たいてい、病院ではなく、代替治療などの治療院の方ですが…)
さて、質問です。
風邪のひき始めに服用する葛根湯という漢方薬があります。針灸でも風邪のひき始めに使うツボがあります。
これらは即効性は無いのでしょうか?
「効果の現れ方が緩やかなので時間をかけてゆっくりと治療しましょう…」などと言っていると、風邪の「ひき始め」の時期を過ぎてしまいますね(笑)。
せっかくひき始めの段階で治療に取り掛かったのに完全に風邪をひいてしまいます。
例えが的確だったか分かりませんが、
東洋医学でも、即効性が求められ、また、実際に即効性があるものもあります。根本治療よりも対症療法的なものもあります。
逆に、
現代医学でも、予防的治療や、時間をかけて根本治療を目指すものもあります。
また、
現代医学でも、副作用の心配はほとんど無いものもあります。
東洋医学でも副作用があるものもあります。
ただ、いずれも一長一短あり、身体や症状、病気に対する考え方や捉え方、アプローチの仕方が異なり、得意・不得意がある、とうことです。
また、同じ症状、病気でも、患者さんご自身にとってどの治療法が合うかは個々人で異なります。
当院には、様々なスタッフがおり、東洋医学的、現代解剖学・運動学的、両面のアプローチが可能です。
経絡・ツボ・五臓六腑へのアプローチ、筋膜へのアプローチ、骨格へのアプローチ、などなど、施術方法も様々です。
気になる症状や施術方法がありましたら、先ずは一度ご相談にいらしてください。
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
スタッフ全員が経験豊富な国家資格者です♪
お気軽にお問合せ下さい♪♪
東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
03-6400-3511
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
だいぶ冷えてきましたね。
風邪(かぜ)をひく方も増えているのか、電車の中でも咳込んだり鼻水をすすっている方をチラホラとみかけます。
『風邪(かぜ)には葛根湯(かっこんとう)』というのは、漢方や東洋医学に詳しくない人でも聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?
風邪(かぜ)の引き始めに発汗を促して風邪(ふうじゃ)を追い出してしまおう、という漢方薬です。
日本ではあまりイメージが無いかも知れませんが、中国では針灸治療もまた風邪(かぜ)に有効な治療法の一つとして用いられます。
例えば一つの方法として、指先のツボに針を刺してプツッと少量の血を出すやり方があります。
冒頭で発汗を促す漢方薬の話をしましたが、〝汗〟は〝透明な血液〟とも言われます。
ですので、特定のツボから出血させることは発汗させるのと同じ作用(葛根湯の作用)があると針灸医学では考えるのです。
但し、意図的に出血させるというこの方法は、日本では(法律的な問題もあって)あまりポピュラーではありません(残念)。
一般的な方法では、背中や首の後ろ辺りにある『風門』や『風池』、『風府』と言った『風』の字のついたツボに針やお灸を施すことが多いでしょう。
1月10日のブログでも紹介しましたが、これらは文字通り風邪(ふうじゃ)が侵入したり、風邪(ふうじゃ)が溜まるところ、という意味のツボです。
風邪(かぜ)のひき始めに背筋がゾクゾクっとして寒気を感じるのは、寒邪(かんじゃ)が風邪(ふうじゃ)に乗ってやってきた風寒邪(ふうかんじゃ)が外から体に侵入してきた証です。
家庭では、背中がゾクゾクッとした段階でこれらの部位を温めると良いでしょう。
現在では(特に日本では)、針灸と言えば、肩凝りや腰痛の治療の印象が強いですが、本来、針灸は内科的疾患などにこそ幅広く適応されます。
また、諸事情でお薬を用いることが出来ない場合や、出来るだけお薬は服用したくないという方も、症状に対して針灸治療で対処できる場合もあります。
胃腸症状や婦人科症状、不眠や自律神経症状、あるいは不定愁訴など、お困りの症状がございましたらご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
内踝の少し上に「三陰交」というツボがあります。
冷え性や婦人科のツボとして雑誌などでもよく紹介されるツボなので、ご存知の方も多いと思います。
今回はこの三陰交のツボの意味と婦人科症状との関わりについてお話しします。
婦人科の諸症状は「血の道症」とも呼ばれます。
また、「母乳は白い血液」などとも言われます。
中医学では「女子は血を以って本となす」と言われ、
とにかく、月経から妊娠・育胎、出産、授乳に至るまで、女性の身体はいずれの時も「血」と大きく関わっています。
婦人科に関わりの大きな臓腑は主に「肝・脾・腎」の三つです(※現代医学の肝臓、脾臓、腎臓とは少し概念が異なります)。
血液は摂取した食物から作られますが、血の生成という点ではまず「脾」の働きが重要になります。
中医学の脾は現代医学の脾臓とは少し異なる概念です。胃とセットで「脾胃」と称されることが多く、消化吸収系統くらいに理解してください。
脾胃を中心(起点)に生成された血は主に身体の前面正中を通る「衝脈・任脈」というルートを通って子宮へと運ばれます。
子宮を満たした血液は、妊娠が無かった場合、一度体外に排出されてリセットされます。
中医学には「旧血不出、新血不生(古い血が出なければ新しい血は生じない)」という言い方がありますが、生理の時にしっかりと古血が出ることは、次にまたしっかりと新しい血を生成する為にとても重要なことなのです。
この一連の生理周期や血のスムーズな流れをコントロールしているのが「肝」の臓です。
「腎」には生まれたときに父母から受け継いだ「先天の気」、そのエッセンスである「腎精」が蔵されています。
したがって、生殖や成長という先天的な働きは「腎」に蔵されています。
「精血同源」という言葉がありますが、「腎精」は不必要に漏らさなければ必要に応じて「血」に転換されます。
したがって、月経から妊娠・育胎、出産、授乳に至るまでいずれの過程においても腎は重要となります。
かなり大雑把な言い方になりましたが、複数の臓腑や経絡が関わるこの一連の周期の中で、血の流れに必要以上の過不足や停滞が生じたものが、生理不順や生理痛をはじめとした婦人科症状だと言うことができます。
冒頭の「三陰交」というツボは、上記の「肝腎脾」三つの陰に属する経脈が交わる処と言う意味です。
主要な三つの臓腑経絡を同時に刺激することが出来るため、婦人科の治療に常用されるツボとしてよく紹介されるという訳です。
もちろん実際の治療においては、症状や原因に応じて、三陰交以外のツボも使いますし、三陰交を使わないこともあります。
針灸治療は、気血の循環やバランスを整えることで、生理痛や生理不順に効果的な施術方法のひとつです。
婦人科症状でお悩みの方は是非一度針灸治療をお試しください。
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