Blog記事一覧 > 足三里 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
いつまでも暑いと思っていたら急に冬が来た。そんな感じですね。
電車に乗っていても咳をしたり鼻をすすったりと風邪を引いている様な方をよく見かけます。
風邪を引いた時に、咳が出たり、あるいは鼻水や痰が出るのは、カラダに侵入してきた悪いものを追い出そう、流し出そうとする肺や気管の正常な働きです。
これについては東洋医学でも西洋医学でもその考え方に大差は無いと思います。
ただ、東洋医学(中医学)では、痰について、「肺は痰を溜めるところで、痰が生じるのは脾胃(消化器系)がその源である(肺は貯痰の源、脾は生痰の源)(※脾は現代医学の脾臓とは異なります)」という考え方があります。
痰が、鼻や口から肺に侵入しようとした異物(中医学的に言えば外邪)を出そうとする反応であることは違いはありません。
が、痰そのものの生成には脾胃(消化器系)の関わりも大きいということです。
また、中国の古い医学思想によれば、脾胃と肺は、「脾胃(消化器系)は肺の母」、「肺は脾胃の子」という親子関係にあるとされており、また、季節では脾胃が長夏、肺が秋に対応しているため、夏の間に胃腸にかけた負担は次の季節にその子の肺に影響すると考えられています。
となると、今年の様な異常な猛暑の影響で、夏の間、冷飲冷食によって胃腸に負担をかけ続けた影響というのが、これからの時期(秋冬)の身体(肺)の状況に影響を与える可能性がある、ということです。
鼻水や痰が出て何となく風邪っぽい、あるいは風邪でもなさそうなのに痰が多い、といった人などは、夏の間の脾胃(消化器系)の疲労が肺の症状に現れているのかも知れません。
更には、急に季節が進んだせいか何となく体調がスッキリとしない、という方も、夏の間の脾胃(消化器系)の疲労が残ってる可能性があります。脾胃は食べたものからエネルギーを作る大本ですので、ここがしっかりとしていいないと元気も出てきません。
ご家庭では、お腹や足にある胃腸のツボを温めたり、家庭用のお灸をすると良いでしょう。
これから忘年会の時期で食事の機会も増えてきます。その前にしっかりと胃腸ケアしておきましょう!
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
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東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
言い飽きてきた感もありますが、「暑い日が続きますね!」
今では少なくなって来たかもしれませんが、昔はお寺などで、暑気払いのお灸を行っている所がありました(今でも行っている所もあります)。
ほうろく灸など、頭に鉢をかぶってその上でもぐさを燃やしたり、
足の三里というツボ(下図)にお灸をしたりします。
前者は、もともとは戦国武将が兜の上からお灸をして暑気払いをしたことに始まるとか、
後者については松尾芭蕉が足の三里にお灸をしながら旅をしたことから、疲労回復の方法として広まったとか、様々な説があります。
中医学では、「陰が極まれば陽に転ずる、陽が極まれば陰に転ずる」という考えから、
熱には熱を以って制する(熱は熱を以って散らす)といった方法が取られることがあります。
捻挫で発赤・腫脹している所にお灸をして腫れを散らそうとするのもこういった考え方に基づきます。
また、足の三里のツボ(上図)は胃を賦活するツボなので、夏の過剰な水分摂取によって疲れた胃腸を賦活し、
体内に停滞した水分(水毒、水滞)を熱で散らしたり、動かしで流そうという考えによります。
その他、お臍の周囲にお灸をしたり、胃腸の裏側の背部にお灸をしたりするのも、
夏バテ防止や、夏バテ症状改善の方法として良いでしょう。
家庭用の手軽なお灸を使って家族で互いに行うのも良いですし、
症状がひどい場合には、鍼灸師による鍼と併用した施術を受けることもオススメします。
まだまだ暑い日が続きます!
暑さにやられないよう、乗り切りましょう!!
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
今年の東京は6月の内から猛暑日が続きました。
短い梅雨も終わって、これからまだまだ暑い日が続きそうです。
熱中症予防のためにも水分摂取は必要ですが、水分摂取が多過ぎたり、冷たいものを飲み過ぎると、胃腸が元気を無くしてきます。
プールに長く浸っていると皮膚がふやけてきたり、反って体を冷やしますよね。
胃腸も多量の水分に浸り続けることで冷えたりふやけたりして働きが悪くなる、そんなイメージです。
そのような状態にも針灸治療は効果を発揮します。
針や灸を受けたことの無い人でも、ツボに少し興味があれば『足三里(あしのさんり)』というツボの名前は聞いたことがあるかも知れません。
胃腸のツボ、滋養強壮のツボとして知られたツボで、松尾芭蕉が足三里に灸をすえながら旅をした、ということでも有名です。
胃や腸の働きを調えたり、弱った胃腸に元気を与えるのは針灸治療が本来得意とする分野なのです。
夏バテではありませんが、以前こんな患者さんがいらっしゃいました。
体質的にかなりの胃腸虚弱で、体力が無く、食も細く、西洋薬は胃に触るということで、継続的に漢方の煎じ薬を服用していました。
しかしある時、あまりにも体調が崩れ、煎じ薬はそのにおいだけで受け付けなくなりました。
そのため、(においや味が気になり難い)製剤漢方に切り替えたのですが、それでも胃に入ると気持ち悪くなって受け付けないといった具合でした。
胃腸虚弱を治すために漢方薬を服用していたのですが、その薬すら受け付けないくらい胃腸が弱ったのでは漢方薬もその効力を発揮することができません。
食事もほとんど取れなくなり、漢方薬局からの紹介で針灸にいらっしゃいました。
それだけ体力が弱っているので針灸の刺激量や使うツボは色々と工夫を要しましたが、治療を重ねる毎に、針灸の刺激で少しずつ胃腸が活動をはじめ、簡単な食事が取れるようになりました。
その後、漢方薬が服用できるようにまで回復し、再び漢方薬の治療に戻ってゆきました。
お薬はお薬の、針灸は針灸の特徴、特質があり、それらを活かして上手に使い分けや併用をすることを学んだ症例でした。
夏バテや胃腸の不調に対するセルフケアとしては、市販のお灸を使って足三里のツボに施灸するのも良いでしょう。
水分摂取が多くなりがちなこの時期の胃腸の不調や身体のだるさなどは、6月14日のブログ(湿邪に因る不調)で紹介したツボもご参照ください。
セルフケアでは間に合わない体のだるさや、胃腸虚弱・便秘などの胃腸不良でお悩みの方は是非一度、針灸治療を試してみてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
「もういくつ寝るとお正月♪」ですね。
「お正月くらいしかお寺に行かない」、という人も多いと思いますが、
鍼や灸が免許(資格)制度になる前は、お寺などでも地域の人の「病気予防」や「健康維持・増進」のために『お灸』を行っている所がありました。
弘法大師の八十八か所霊場がある四国では、「お接待」として参拝者(お遍路さん)に灸が行われたり、各家庭でのお灸も盛んだった様です。
『弘法の灸』や『ほうらく灸』(これは主に「夏の土用」に行われていたようです)など、地域によっても呼び名や施灸方法の異なるお灸の風習があったようです。
今は鍼灸院などに行かなければお灸の施術は受けられませんが、
薬局やドラッグストアなどでは、セルフケアに使える手軽なお灸も売っています。
セルフケアとしてよく行われるのが「足三里」というツボへのお灸です。
足三里は、膝のお皿の下に左右2か所あるくぼみの内の、外側のくぼみから約三寸(自分の指四本分)下にあるツボです。
このツボは、基本的には胃腸の具合を調整するツボですが、
疲労回復、健康増進の万能ツボとして用いられることが多いツボです。
松尾芭蕉が足三里にお灸をしながら旅をしたことでも有名です。
今の時期は、一年間の疲れが溜まっている所に、(コロナ前ほどでは無いにせよ)多少飲食の機会も増え、胃腸も疲れやすい時期です。
お正月はお正月で、以前ほど外出が出来ない分、『せめてお家で美味しいものを!』と、これまた胃腸に負担がかかることでしょう。
興味のある方はお灸でセルフケアをして元気に年を越しましょう!!
『興味はあるけど、どうやったら良いか分からない』という方は、一度、鍼灸の施術を受けにご来院ください。
家庭でのお灸の仕方やお灸の部位をご指導させて頂きます!!
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