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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
皆さん、『本を読むだけで脳は若返る』と聞くといかがですか??
実はこれは、任天堂のゲーム『脳トレ』の監修者として知られる川島隆太先生の著書のタイトルです。
(『本を読むだけで脳は若返る』 川島隆太・著/PHP新書 )
この本では、たとえば、
『文庫本を1冊読むだけで、ビジネスパーソンの創造性が向上した』
『読書習慣は、子どもの脳の発達を促し、その結果として学力も向上する』
といった例が挙げられています。
その他にも、
認知症の方々に『日本語の文章を声に出して読むトレーニングを行ってもら』ったところ、『認知症の方々の認知機能が「向上」した』といったことも書かれています。
こうした効果は、本であればどのようなジャンルの本でも得られるようです。
ただ、『写真やイラスト、マンガが中心の雑誌や書籍』よりも、小説などのような『活字が中心のもの』の方が、『前頭前野を含めて脳が全体的に働きやすいということが実験からわかって』いるそうです。
また、『デジタルコンテンツよりも紙媒体による読書のほうが、語彙習得や文章理解力、社会への応用度が向上するという研究結果』もあるそうです。
しかし、そもそも最近では、「活字」を読むよりも「動画」を見る人の方が多いかもしれません。
なんと、実験結果によると、『スマートフォンを使って動画を見ると、情報処理をほとんどしていないボーっとしているときよりも脳活動が下がる』のだそうです。
しかも『興味深いのは、学習にかかわるコンテンツを動画で見せても、背外側前頭前野の「思考の脳」の活動が低下』しているのだそうです。
つまり、動画やモバイル端末を使った学習は、実は学習効果があまり高くない可能性がある、とのことです。
そうすると、ゲームの「脳トレ」も効果がないのでは?と思った方もいらっしゃると思いますが、
「脳トレ」の開発に関しては、『脳トレのアプリを使っているプレイヤーの脳をリアルタイムで調べ、背外側前頭前野がきちんと働いているかどうかを確かめながら開発を進め』、『脳の計測や効果の検証を繰り返しながら、確かに効果があるといえる、専門的な表現をすれば「統計的に有意」と言える確かな脳のトレーニングアプリを構築していった』のだそうです。
ですので、こうした実験・検証を経ていない『脳トレ』アプリやグッズは、実は効果が期待できない可能性もあるとのことです。
寿命が延びた一方、将来の認知症発症などを心配する方も多い現代です。
便利になった世の中は、身体を動かす機会も少なくなりましたが、頭を働かせる機会も少なくなっているかも知れません。
身体の健康はもちろんですが、脳の健康の為に、紙の本で活字を読むことを見直してみてはいかがでしょうか??
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
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東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
「最近、物忘れがひどくて・・・」という方いらっしゃいませんか?
私も段々と物忘れがひどくなっている気がしています。
忘年会の時期ですが、忘年会をするまでもなく、自然と忘れてしまうことも多そうです。
この「忘れる」ということ、最新の研究では、実は「脳」の正常な機能の為には必要なことであり、むしろ健康な証拠だというのです!
その勇気づけられる様な「脳」の話しが書かれているのが、今回紹介する『忘れる脳力』(岩立康男著/朝日新書)という書籍です。
私たちはどうしても「忘れる」ということが「悪いこと」の様に考えがちですが、実は『脳は積極的に、記憶を壊すためのタンパク質を生成している』というのです(『』内は引用。以下同様)。
つまり、脳には積極的に忘れるための機能が備わっているというのです。
そして、『こうした脳による「積極的に忘れるための不断の努力」の結果、必要な記憶がきちんと維持されることになり、脳の機能が思考、感情いずれの面でも健全に保たれることにつながるのだ』そうです。
「記憶」だけでなく、「思考」や「感情」の面においても、「忘れる」ことは悪いことではないのですね。いや、むしろ必要なことの様です。
とは言え、「忘れてしまいたいことに限っていつまでも頭に残っているし、忘れちゃいけないことに限って忘れてしまうんだよな~」という方も多いと思います。
この「忘れてしまいたいことに限っていつまでも頭に残っている」が過度になると、「うつ」などの原因にもなるようです。
また「忘れちゃいけないこと」を記憶として定着させるためにはどうしたら良いか、ということに興味のある方は多いと思います。
こういったことについても本書では詳しく述べられていいるので、興味のある方は是非ご一読頂きたいと思います。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回(2022年9月10日)、『運動脳』(アンデシュ・ハンセン/サンマーク出版)という本を紹介しました。
「運動習慣」に対する意識をより高く持って頂けるように、
「運動習慣」が「脳」に対して、「何故」、「どのように」良いのかについての具体的な例を、
本書の中から少し紹介したいと思います。
例えば、私たちの身体(細胞)は日々代謝を行っています。
その過程で発生する『キヌレニンという代謝物質は脳に害を及ぼすが、筋肉中の成分によって無害化されると脳に到着できなくなる』そうです。『要するに筋肉が、機能障害を誘発するストレス物質を取り除く処理工場として働く』のだそうです。
つまり、『肝臓は血液に含まれる有害物質を除去して血液をきれいにするが、筋肉も同じような働きでストレスから脳を守っている』のだそうです。(『』は本書からの引用)
また、『主に大脳皮質(脳の外層部)や海馬で合成されるタンパク質』である『BDNF(脳由来神経栄養因子)』は、『脳神経が他の物質によって傷ついたり死んだりしないように保護している』と同時に、『新たに生まれた細胞を助け、初期段階にある細胞の生存や成長を促す役目』や、『脳の細胞間のつながりを強化し、学習や記憶の力を高め』る働き、そして『脳に可塑性を促して細胞の老化を遅らせる働きもしている』そうです。
この『BDNFの生成を促すのに、運動ほど効果的なものはない』そうです。
さらには、『海馬は記憶の中枢という仕事以外にも、感情を制御したり、空間を認識したり、過去に訪れた場所を見つけたりするといった重要な仕事をしている』が、
『運動によっても、海馬の細胞新生を促すことができる、というより、運動ほど脳細胞の新生を促せるものはないといっていい』そうです。
分かりやすい例を挙げれば、『毎日、意識的に歩くと認知症の発症率を40%減らせる』そうです。
どうですか?「身体を動かさなくては!!」という気持ちになってきましたか?
もちろん闇雲に運動すればするほど良いという訳ではなさそうです。
先日(8月13日)このブログでも、「筋トレもやり過ぎには注意(!?)」というデータを紹介しましたが、
本書でも、(少なくとも脳に対しては)『疲労を覚えるほど運動すると、かえって逆効果になる』と言っています。
これは、運動すると脳に流れ込む血流が増え、それによって脳の働きが促進されるが、疲れるほど運動すると、筋肉により多くの血液が必要になり、血液が脳から筋肉へと流れを変えて、脳の血流量は逆に減るためのようです。
かと言って、あまりにも軽くこなせる程度の運動では「運動」の内に入らないですが、
そのあたりの、どのような、そして、どの程度の運動が適当かも含め、
本書には、様々な症例やデータに基づいたお話が語られていますので、
ご興味を持たれた方は、是非ご一読ください。
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