Blog記事一覧 > 6月, 2022 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
東京は六月としては記録的な猛暑日が続きました。
まだ体が暑さに慣れていない内の猛暑によって、熱中症で搬送される方が多くなっている様です。
熱中症は、その程度によって、『熱痙攣』、『熱失神』、『熱疲労』、『熱射病』の四段階に分類されます。
以下にそれぞれの状態と症状を紹介します。
①『熱痙攣』
熱痙攣には、以下の二つのパターンがあります。
1)多量の発汗があって、それに見合う水分補給が不足している場合。
2)水分補給はそれ程不足していないが、塩分補給が不足している場合。
〔症状〕
体温はほぼ正常です。
皮膚蒼白、若干の発汗、頭痛、めまい、嘔吐があります。
身体の一部に痛みを伴う局所的な痙攣があらわれます(全身性ではない)。
※よく言う『日射病』は、筋肉の痙攣を伴わない「熱痙攣」と理解して良いでしょう。
②『熱失神』
直射日光のもとで長時間行動した時や、高温多湿の室内で起こります。
熱を放散しようとして皮膚の血管が拡張することで血圧が低下し、脳の血流が減少して生じます。
〔症状〕
めまい、失神が生じ、発汗して脈拍数が弱くなります。顔面蒼白になる場合もあります。
③『熱疲労』
熱射病の前段階です。
大量の発汗により、水分とナトリウムが不足し、より高度の脱水症状となった状態です。
筋肉への血流が増加するため、熱を放散する為に皮膚の血管を拡張しても皮膚の血流量は減少し、熱放散が不十分となります。
そのために、体内に熱がこもって鬱熱状態となります。
また、発汗に伴って生じた水分不足によって細胞や組織間隙の浸透圧が高くなり、血管内の水分が引き込まれて循環血液量が減少し、循環不全となります。
〔症状〕
多くの場合、体温上昇は40度以下ですが、皮膚蒼白で冷や汗をかきます。
血圧低下や意識障害が出現する場合もありあます。
④『熱射病』
熱生産と熱放散のバランスが破綻して、急激な体温上昇(41度以上)が生じた状態です。
細胞機能が完全に破壊され、不可逆的変化を生じます。
そのため、意識障害、腎不全、DIC(播種性血管内凝固症候群)、肝不全、呼吸不全などを引き起こします。
ひどければ多臓器不全へと移行します。
〔症状〕
皮膚が紅潮し、発汗は認められなくなります。
意識障害が進行し、全身痙攣や昏睡状態に陥ります。
以上が熱中症の段階分類です。
「熱中症かな?」と思ったら、症状に応じて、早急に適切な対処をするように心掛けましょう。
基本的な対処法については次回お話したいと思います。
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
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東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
内踝の少し上に「三陰交」というツボがあります。
冷え性や婦人科のツボとして雑誌などでもよく紹介されるツボなので、ご存知の方も多いと思います。
今回はこの三陰交のツボの意味と婦人科症状との関わりについてお話しします。
婦人科の諸症状は「血の道症」とも呼ばれます。
また、「母乳は白い血液」などとも言われます。
中医学では「女子は血を以って本となす」と言われ、
とにかく、月経から妊娠・育胎、出産、授乳に至るまで、女性の身体はいずれの時も「血」と大きく関わっています。
婦人科に関わりの大きな臓腑は主に「肝・脾・腎」の三つです(※現代医学の肝臓、脾臓、腎臓とは少し概念が異なります)。
血液は摂取した食物から作られますが、血の生成という点ではまず「脾」の働きが重要になります。
中医学の脾は現代医学の脾臓とは少し異なる概念です。胃とセットで「脾胃」と称されることが多く、消化吸収系統くらいに理解してください。
脾胃を中心(起点)に生成された血は主に身体の前面正中を通る「衝脈・任脈」というルートを通って子宮へと運ばれます。
子宮を満たした血液は、妊娠が無かった場合、一度体外に排出されてリセットされます。
中医学には「旧血不出、新血不生(古い血が出なければ新しい血は生じない)」という言い方がありますが、生理の時にしっかりと古血が出ることは、次にまたしっかりと新しい血を生成する為にとても重要なことなのです。
この一連の生理周期や血のスムーズな流れをコントロールしているのが「肝」の臓です。
「腎」には生まれたときに父母から受け継いだ「先天の気」、そのエッセンスである「腎精」が蔵されています。
したがって、生殖や成長という先天的な働きは「腎」に蔵されています。
「精血同源」という言葉がありますが、「腎精」は不必要に漏らさなければ必要に応じて「血」に転換されます。
したがって、月経から妊娠・育胎、出産、授乳に至るまでいずれの過程においても腎は重要となります。
かなり大雑把な言い方になりましたが、複数の臓腑や経絡が関わるこの一連の周期の中で、血の流れに必要以上の過不足や停滞が生じたものが、生理不順や生理痛をはじめとした婦人科症状だと言うことができます。
冒頭の「三陰交」というツボは、上記の「肝腎脾」三つの陰に属する経脈が交わる処と言う意味です。
主要な三つの臓腑経絡を同時に刺激することが出来るため、婦人科の治療に常用されるツボとしてよく紹介されるという訳です。
もちろん実際の治療においては、症状や原因に応じて、三陰交以外のツボも使いますし、三陰交を使わないこともあります。
針灸治療は、気血の循環やバランスを整えることで、生理痛や生理不順に効果的な施術方法のひとつです。
婦人科症状でお悩みの方は是非一度針灸治療をお試しください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の高橋です。
患者様から鍼灸施術の後に眠くなった、身体が重だるくなった
といったお声を聴きますが、副作用ではなく、鍼灸施術の後はこのようなことが起きるのは
自然なことで、身体が回復する良い兆しでもあります。
「好転反応」または「瞑眩(めんげん)」 と言います。
滞っていたリンパや気・血のめぐりが良くなると急激な身体の変化についていけず上記の反応が起こります。
すべての人に起きる訳ではありません。
施術後は暖かい物を摂るようにしましょう。
激しい運動や飲酒、長風呂は控えましょう。
施術後のだるさは疲労に近いものがあるので、だるさを増幅させる恐れがあります。
アルコールはいつも以上に酔いやすい状態になっているのでひどいのぼせ状態になることがあります。
お風呂も治療後は身体の巡りが良くなり、のぼせやすい状態になってます。
好転反応は数日で収まることがほとんどなので
心配することはありませんので安心して治療を受けてください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
東京もとうとう梅雨入りしました。
これから湿度が高い日が続くことになります。
湿度が高いと痛みや不調を増悪させることは以前のブログでもお話しました(2021年4月5日、7日ブログ『お天気痛』その1,その2)。
自然界では常に、乾燥や湿気、寒気や暑気が入れ替わり訪れます。それ自体は自然な現象です。
しかし、その程度がひどく、人体に侵襲すると、それらは燥邪や湿邪、寒邪や暑邪といった邪気となって、人体に悪影響を及ぼします。
頭痛や関節痛、あるいは胃痛や食欲不振、その他、身体の重だるさなど、
この時期、雨天・曇天などで出現、もしくは悪化する症状の場合には、中医学では「湿邪(しつじゃ)」の影響を疑います。
湿邪は外から侵襲して来るだけでなく身体内部でも自家発生します。
人体内で「湿」との関係が深い臓腑は脾胃ですが(「脾」は現代医学の「脾臓」とは少し概念が異なります。「脾胃」は「消化器系」くらいにご理解ください)、
水分摂取が多すぎたり、脾胃の働きが低下して、身体の中で余分な水分が上手く捌けずにいると、体内で「湿邪」となります。
湿邪はひどくなると、より濃く粘い「痰湿(たんしつ)」となって体内に停滞します。
風邪をひいた時などに喉に「痰」が絡みますが、中医学では肺は痰が貯留しやすい所、その痰を生成するのは脾胃だとされています。
体内に「湿」が停滞している人は、天候的に湿気が高い時などに、身体の内と外の「湿」が相互に干渉し、症状を顕現、もしくは増悪させます。
こういった場合、針灸では、症状の如何にかかわらず、
腹部にある「中脘(ちゅうかん)」や、向こう脛にある「豊隆(ほうりゅう)」といったツボを刺激することで脾胃の働きを賦活し、体内の湿邪が捌かれるようにして、症状の軽減を図ります。
頭痛なのにお腹や足に針を打つことがあるのは、こういった理由からなんですね。
一見、症状とは無関係に思える場所に針を打ったりお灸をしたりする針灸治療。
なかなか改善しない頑固な症状や、繰り返す慢性症状にお悩みの方は、
少し違った角度から不調の原因を診て施術してみるのも良いかも知れませんね。
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