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中国医学の健康長寿も腎と骨が鍵(2) | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院

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中国医学の健康長寿も腎と骨が鍵(2)

2022.04.22 | Category: 健康情報,鍼灸

こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。

 

4月19日ブログまでの3回に渡った「健康長寿の鍵は、腎と骨だ」というお話の続きとして、

今回は、中医学的養生について、それを教えてくれる書籍を紹介いたします。

 

それが、『老けない体をつくる中国医学入門』(阪口珠未著/幻冬舎新書)です。

サブタイトルにもある様に中国医学の中でも「腎」に焦点を当てています。

4月6日のブログで紹介した『腎臓が寿命を決める』(黒尾誠著/幻冬舎新書)とも何となく共通したタイトルですね。

『腎臓が寿命を決める』では、現代医学的な観点から、

リン含有量吸収率に基づいて、食事によるリン摂取量を抑える工夫などが紹介されていましたが、

本書では、東洋医学的食養生薬膳的なアドバイスが、漢方などの知識と共に豊富に紹介されています。

 

例えば、補うものの一つとしては、クルミなどのナッツ類が良いようです。

中医学では、ナッツ類のクルミは、脳の形に似ているから脳に良い、と言われていますが、

現代的な研究でも、実際クルミ成分良いことが解ってきたといったことなどが書かれています。

(ちなみに、中医学では、髄海と呼ばれ、と関係が深い)

また、中医学の五行論(五行説)という考えでは、の性質があり、色はに応じています。

その為、黒い色をした黒ゴマや、水の中に生息する海藻類も、補うのに良い食材だとされています。

(その他では、例えば、の性質でに、の性質でと対応、などとなっており、この理屈で言うと、「バランスの良い食事」とは、「色とりどりの食事」、と言えるかもしれませんね。)

 

この様な、日常生活に簡単に取り入れられる食養生の知識が、漢方や中医学の基礎知識と共に解りやすく紹介されていますので、ご興味のある方は是非ご参考にして頂き、生活の中に取り入れてみて下さい。

 

ちなみに、本書ではについてはあまり書かれていませんが、

針灸のツボにも、ツボや、経絡流れ良くするツボといったものがあります。

腎が関わる、泌尿器系症状や、生理などの婦人科症状

或いは、臓器とのバランス乱れによって生じる症状、例えば、心(水火)アンバランスによって生じる、のぼせ頭痛不眠などといった、現代的に言えば自律神経症状なども、本来、針灸治療対象です。

針治療にはこの様な内臓不調にも効果がありますので、症状以外でも、気になるお身体の不調がありましたら是非ご相談ください。

 

 

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中国医学の健康長寿も腎と骨が鍵

2022.04.19 | Category: 健康情報,鍼灸

こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。

 

前回、前々回と、書籍の紹介として、

「老化や寿命のカギは、腎臓と骨(リン)」というお話を紹介しました。

実は、中国の伝統医学では、昔から、「老化や寿命のカギ」「腎臓」にあるとされています。

 

針灸漢方中国伝統医学(以下、中医学とします)で言われる「臓・腑」は、現代医学で扱われる「臓・腑」と名称は同じでも、その捉えられ方には違いがあります。

中医学では、心、肺、肝といった「臓」と、胃、小腸、大腸といった「腑」とが各々ペアを組んでセットとして扱われます。

膀胱ペアを組みますので、現代医学同様、中医学でも腎の働きには泌尿器の作用が含まれます。

これ以外に、中医学では、先天の気を蓄えている所とされています。

先天の気というのは、父母から頂いた生まれながらの生命エネルギーのことです。

(ちなみに、生れ出た後、食事や呼吸によって得られるエネルギーのことを後天の気と言います。)

人はこの先天の気を消耗しながら成長し、老化し、先天の気が尽きた時に最期を迎えます。

ですので、中医学で言われる腎の働きには、泌尿器の作用以外に、生殖成長・老化の作用も含まれています。

 

また、中医学では、各臓器体を構成する要素密接に関わっていると考えていますが、

関係が深いとされています。

(それ以外では、例えば、皮膚や体毛と関係が深く、脈管と、と関係が深い)

 

つまり、中医学では、昔から、老化寿命関係の深い臓として捉えられ、

密接な関係にあると考えらえていたのです。

 

いかがですか? 中医学のカラダの観方は、前回までのコラムで紹介した、「老化や寿命のカギは腎と骨(リン)だ」という最新の現代医学的な観点を見事に先取りしている様にも思えます。

だからと言って、闇雲に、東洋医学(中医学)が西洋医学より優れているとか、伝統医学が現代医学より進んでいるなどと言うつもりま全くありません。

各々、長所・短所がありますので、各々のカラダに対する観方、考え方を互いに参考にし合いながら、上手に使い分けるのが良いのではないでしょうか?

 

ところで、前回のお話では、健康長寿の鍵の一つは、

リンの摂取を抑えることと、骨を強くしてリンを骨に閉じ込めることで、腎臓機能の負担を減らすことでした。

では中医学的にはどのように養生すれば良いのでしょうか?

それについては次回に取り上げてみたいと思います。

 

 

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