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夏バテに対する針灸治療 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院

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夏バテに対する針灸治療

2022.07.12 | Category: 健康情報,鍼灸

こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。

 

今年の東京は6月の内から猛暑日が続きました。

短い梅雨も終わって、これからまだまだ暑い日が続きそうです。

熱中症予防のためにも水分摂取は必要ですが、水分摂取が多過ぎたり、冷たいものを飲み過ぎると、胃腸が元気を無くしてきます。

プールに長く浸っていると皮膚がふやけてきたり、反って体を冷やしますよね。

胃腸多量の水分に浸り続けることで冷えたりふやけたりして働きが悪くなる、そんなイメージです。

 

そのような状態にも針灸治療は効果を発揮します。

 

針や灸を受けたことの無い人でも、ツボに少し興味があれば『足三里(あしのさんり)というツボの名前は聞いたことがあるかも知れません。

胃腸ツボ滋養強壮ツボとして知られたツボで、松尾芭蕉が足三里に灸をすえながら旅をした、ということでも有名です。

きを調たり、った胃腸元気えるのは針灸治療本来得意とする分野なのです。

夏バテではありませんが、以前こんな患者さんがいらっしゃいました。

体質的にかなりの胃腸虚弱で、体力が無く、食も細く、西洋薬は胃に触るということで、継続的に漢方の煎じ薬を服用していました。

しかしある時、あまりにも体調が崩れ、煎じ薬はそのにおいだけで受け付けなくなりました。

そのため、(においや味が気になり難い)製剤漢方に切り替えたのですが、それでも胃に入ると気持ち悪くなって受け付けないといった具合でした。

胃腸虚弱を治すために漢方薬を服用していたのですが、その薬すら受け付けないくらい胃腸が弱ったのでは漢方薬もその効力を発揮することができません。

食事もほとんど取れなくなり、漢方薬局からの紹介で針灸にいらっしゃいました。

それだけ体力が弱っているので針灸の刺激量や使うツボは色々と工夫を要しましたが、治療を重ねる毎に、針灸の刺激で少しずつ胃腸が活動をはじめ、簡単な食事が取れるようになりました。

その後、漢方薬が服用できるようにまで回復し、再び漢方薬の治療に戻ってゆきました。

お薬はお薬の、針灸は針灸の特徴、特質があり、それらを活かして上手に使い分けや併用をすることを学んだ症例でした。

 

夏バテ胃腸不調に対するセルフケアとしては、市販お灸を使って足三里ツボに施灸するのも良いでしょう。

水分摂取が多くなりがちなこの時期の胃腸の不調や身体のだるさなどは、6月14日のブログ(湿邪に因る不調)で紹介したツボもご参照ください。

 

セルフケアでは間に合わない体のだるさや、胃腸虚弱・便秘などの胃腸不良でお悩みの方は是非一度、針灸治療を試してみてください。

 

芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
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感情(こころ)と五臓の関係(3)

2022.05.27 | Category: 健康情報,鍼灸

こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。

 

二回に渡ってこころの様相五臓との関係についてお話ししてきました。

今回は、最後に「喜ぶ」というこころの様相五臓の関係についてお話しします。

 

〇喜び → 気が緩む → 心に影響

「喜ぶ」というこころの様相では、「緩む」とされます。

前回までの様々な感情に対する気の諸変化に比べて、「緩む」というのは良い変化の様に思います。

しかし、東洋医学では、これもまた過剰であると身体影響が現れるとされています。

まず、「過剰な喜び」「興奮しすぎ」とも言えます。これは拍動をつかさどる「心」影響が及びます。

また、心の臓には、精神の「神(≒こころ)」が宿っているとされています。

「緩み過ぎ」というのは、「神」の坐である心の臓「こころ(神)」がしっかりと鎮座できなくなっている状態と言えます。

そうなると、「神」ふわふわと不安定になり、不眠や、浅眠・多夢・易醒、或いは集中力散漫などといった症状が生じ得ます。

 

 

以上、3回に渡って紹介してきた様に、感情などのこころ様相は、身体の流れ変化を与え、五臓六腑影響を及ぼし、身体不調として現れます。

しかし逆に、五臓六腑そこを流れる流れ整えることで、こころ様相起因する身体状態整えることも出来ます。

2022年1月18日のブログ『こころとからだに効くツボ』で紹介した通り、針灸のツボ名前には精神こころ文字いたものが多数あります。

針灸医学では、これらのツボを刺激することで五臓六腑を整え、心身のバランスを整えてゆきます。

「この身体の不調、心身アンバランスかな?」気になったら、是非一度、鍼灸治療をお試しください。

 

 

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中国医学の健康長寿も腎と骨が鍵(2)

2022.04.22 | Category: 健康情報,鍼灸

こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。

 

4月19日ブログまでの3回に渡った「健康長寿の鍵は、腎と骨だ」というお話の続きとして、

今回は、中医学的養生について、それを教えてくれる書籍を紹介いたします。

 

それが、『老けない体をつくる中国医学入門』(阪口珠未著/幻冬舎新書)です。

サブタイトルにもある様に中国医学の中でも「腎」に焦点を当てています。

4月6日のブログで紹介した『腎臓が寿命を決める』(黒尾誠著/幻冬舎新書)とも何となく共通したタイトルですね。

『腎臓が寿命を決める』では、現代医学的な観点から、

リン含有量吸収率に基づいて、食事によるリン摂取量を抑える工夫などが紹介されていましたが、

本書では、東洋医学的食養生薬膳的なアドバイスが、漢方などの知識と共に豊富に紹介されています。

 

例えば、補うものの一つとしては、クルミなどのナッツ類が良いようです。

中医学では、ナッツ類のクルミは、脳の形に似ているから脳に良い、と言われていますが、

現代的な研究でも、実際クルミ成分良いことが解ってきたといったことなどが書かれています。

(ちなみに、中医学では、髄海と呼ばれ、と関係が深い)

また、中医学の五行論(五行説)という考えでは、の性質があり、色はに応じています。

その為、黒い色をした黒ゴマや、水の中に生息する海藻類も、補うのに良い食材だとされています。

(その他では、例えば、の性質でに、の性質でと対応、などとなっており、この理屈で言うと、「バランスの良い食事」とは、「色とりどりの食事」、と言えるかもしれませんね。)

 

この様な、日常生活に簡単に取り入れられる食養生の知識が、漢方や中医学の基礎知識と共に解りやすく紹介されていますので、ご興味のある方は是非ご参考にして頂き、生活の中に取り入れてみて下さい。

 

ちなみに、本書ではについてはあまり書かれていませんが、

針灸のツボにも、ツボや、経絡流れ良くするツボといったものがあります。

腎が関わる、泌尿器系症状や、生理などの婦人科症状

或いは、臓器とのバランス乱れによって生じる症状、例えば、心(水火)アンバランスによって生じる、のぼせ頭痛不眠などといった、現代的に言えば自律神経症状なども、本来、針灸治療対象です。

針治療にはこの様な内臓不調にも効果がありますので、症状以外でも、気になるお身体の不調がありましたら是非ご相談ください。

 

 

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