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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
運動しなくちゃ、と思いながらも、なかなか運動習慣が付かなくて困っているという方、意外と多いのではないでしょうか。
「行動経済学」という言葉を聞いたことがあると思います。
某お笑い芸人のコマーシャルでもこのワードが使われていたので、耳にしたことがある方は多いでしょう。
「行動経済学」とは、「経済学」+「心理学」という観点で、「人間の持つ『非合理的』な部分にフォーカス」し、「実際の消費者の行動から理論を形成する学問」ということだそうです(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社/上写真)。
例えば、レジ横(前)の小物商品を会計前につい購入してしまう心理や、
TVショッピングでつい買ってしまう心理などを、学問として理論形成したもの、ということです。
人間の非合理的な行動心理にフォーカスした学問ですので、「行動経済学が役に立つのは、消費行動に限った話ではない」(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社)とも言われています。
例えば、コロナ禍以来、ソーシャル・ディスタンスの為の足型や矢印が床に貼られています。これは、客が自然と店側の導線に沿って行動し、密集を回避するように促すものです。これも「行動経済学」の理論の活用(応用)の一つだそうです。
素人の私は、少し前にメディアに取り上げられていた「仕掛け学」という学問に似ているなぁ、とも思いました。
「仕掛け学」は、どういった「仕掛け」をすると、人の行動を上手く誘導できるのか、といったものでした。
以前にTVの番組で観た実験は、例えば、
玄関で靴を揃えない子供に、「ちゃんと揃えなさい!!」と叱ったり、玄関に「きちんと揃えましょう」という貼り紙をするよりも、玄関の靴を置くべき場所に「足型」を描くことで、子供は遊び感覚で自然とそこに合わせて靴を置くようになる、とか、
エスカレーターと階段のある場所に、「健康の為に階段を使いましょう!」といったパネルを立てるより、階段の側面に、上った段数に応じたカロリー消費を表示した方が、自然と階段使用率が上がる、といった方法でした。
「行動経済学」の中の「『ナッジ』という理論」は、「ヒジで小突くようにして他人に行動を促す」という理論だそうですが、最近、この理論の様々なシーンにおける活用が注目されているようです(阿部誠監修『行動経済学』新星出版社)。
つまり、「行動経済学」の理論は、経済活動だけでなく、「人の行動」が関わるものにはすべて多様に応用できるものです。
冒頭で「運動習慣」の話しをしておきながら、突然「経済学」と言い出して、「一体、何の話だ?」と思った方、ここで繋がりましたか?
そうです。運動しなくちゃ、と思いながらも、なかかか運動習慣が付かなくて困っているという方、階段とエスカレーターの例の様に、「行動経済学」の理論を応用して運動習慣をつける工夫をしてみては?というのが今回のお話です。
仕事にも役立ち、自らの健康や生活習慣にも役立ち、一石二鳥かも知れません(笑)。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
今回は少し毛色を変えて心理学のお話です。
中でもアドラー心理学に関してのお話です。
アドラーはユングやフロイトに比べると日本では知名度が高く無いのでピンと来ない方も多いかも知れませんが、
少し前に話題となった『嫌われる勇気』(岸見一郎著/ダイヤモンド社刊)という本なら
ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
この本の内容はアドラー心理学に基づいたものです。
アドラー心理学がどういうものなのかについては、『嫌われる勇気』の著者による入門書が多数ございますので、
そちらをご覧いただきたいと思いますが、
アドラー心理学の大きな特徴の一つに、原因論ではなく目的論に立脚しているということがあると言われています。
例えば、カウンセリングによって「過去に今の問題の原因を探せば、それまで気づかなかった出来事が思い出され」、
精神科医やカウンセラーに
『あなたが悪かったのではない、あなたのせいではない』と言ってもらえたら
「楽になるかもしれない」。
「しかし、過去のあれこれの出来事を持ち出すだけでは何の解決にもならない」
というのがアドラー心理学の考え方の様です(『アドラー 人生を生き抜く心理学』岸見一郎著/NHK出版刊)。
もちろん、「原因が明らかになって、その原因を変えることによって、症状が改善するということは考えられるが、
過去の出来事が今の問題の原因であるのなら」、戻ることの出来ない過去を持ち出して注目しても
根本的な解決にはならない(『アドラー 人生を生き抜く心理学』岸見一郎著/NHK出版刊)、と言う訳です。
一見冷たいようにも感じますよね。それ故に厳しい心理学であるとも言われています。
でも、その反面、大変な希望を与えてくれる考え方もあります。 その一つが、
『大切なのは何が与えられているかではなく、
与えられているものをどう使うかである』
という考え方です。
アドラーは、
我々は、「『何が与えられているか』にあまりにも注目してしまい、
自分の能力には限界がある、と考える」人が多いと言います(※著作中では「子供」が対象として話されています)。
そしてアドラーは、
「その際、遺伝が引き合いに出される」ことが多いが、
「遺伝の問題はそれほど重要でない。重要なことは、
何を遺伝したかということではなく、幼い頃に遺伝として与えられたものをどう使うかということである」
という考えを示しています。(※以上『アドラー 人生を生き抜く心理学』(岸見一郎著/NHK出版刊)からの引用)
現状の問題を解決する手段としては、
解決すべき原因は何か? を探るよりも、
今あるいはこの先 どうしたいのか? 何が目的か? を明確にしようとする方が良い、ということですね。
ここで思い出すのが、先日8月14日のブログで紹介したウサイン・ボルトのお話です。
重度の脊椎側弯症を抱えていたボルトには、
当初コーチ陣が反対していた通り、側弯症であるが故に短距離への転向を諦める、という選択もあったでしょう。
選手生命を賭け、リスクを負った上で、先ずは側弯症の治療を試みてみる、という選択もあったでしょう。
しかし、ボルトは、脊椎側弯症というハンデを抱えたまま、それをカバーして有り余る体づくりをし、
通常の陸上短距離のセオリーには反した、身体が左右に大きく揺れる走りで
世界最速の男となったのです。
身体的条件が気持ちや考え方に与える影響は大きく、
逆に、思考やこころの状態が身体に与える影響もまた大きいことは言うまでもありません。
どういった思考をするかで身体(体調)が変化する、といっても過言では無いくらいです。
長引くコロナ禍の中で、制約も多く、窮屈に感じることも多い昨今、
からだの健康の為にも、
未来に希望を持った明るく前向きな気持ち(思考)を忘れない様にしたいですね!
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