Blog記事一覧 > こころとからだ | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
そろそろ桜(ソメイヨシノ)も咲き始め、春本番が近づいて来ました。
春先は、不眠などの睡眠障害や自律神経症状、鬱などの「こころ」の不調が出やすいと言われます。
中国の伝統医学では、「こころ」は「魂・神・意・魄・志」の五つに分類されて、「肝・心・脾・肺・腎」の「五臓」に宿っていると考えられています。
また、「怒り」や「喜び」、「思う」や、「悲しみ」、「恐れ」などといった「感情」も、各々「五臓」の状態と密接な関係にあると考えられています。
つまり、「からだ」の状態はそのまま「こころ」の状態であり、「こころ」の状態はそのまま「からだ」の状態なのです。
針や灸といった伝統医学は、からだのツボに刺激を与え、からだをめぐる気血を整え、五臓六腑の状態を整えることで、「こころ」の状態も整えてゆきます。
新年度を目の前に、不眠などの睡眠不調、胃腸の不調、気分の落ち込みや自律神経症状などで気になる方、
是非一度針灸治療をお試しください。
新年度を迎える前、今のうちにしっかりとカラダ・メンテナンスしましょう!!
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
スタッフ全員が経験豊富な国家資格者です♪
お気軽にお問合せ下さい♪♪
東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
03-6400-3511
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
二回に渡ってこころの様相と五臓との関係についてお話ししてきました。
今回は、最後に「喜ぶ」というこころの様相と五臓の関係についてお話しします。
〇喜び → 気が緩む → 心に影響
「喜ぶ」というこころの様相では、気は「緩む」とされます。
前回までの様々な感情に対する気の諸変化に比べて、「緩む」というのは良い変化の様に思います。
しかし、東洋医学では、これもまた過剰であると身体に影響が現れるとされています。
まず、「過剰な喜び」は「興奮しすぎ」とも言えます。これは拍動をつかさどる「心」の臓に影響が及びます。
また、心の臓には、精神の「神(≒こころ)」が宿っているとされています。
「緩み過ぎ」というのは、「神」の坐である心の臓に「こころ(神)」がしっかりと鎮座できなくなっている状態と言えます。
そうなると、「神」がふわふわと不安定になり、不眠や、浅眠・多夢・易醒、或いは、集中力散漫などといった症状が生じ得ます。
以上、3回に渡って紹介してきた様に、感情などのこころの様相は、身体の気の流れに変化を与え、五臓六腑に影響を及ぼし、身体の不調として現れます。
しかし逆に、五臓六腑を整え、そこを流れる気の流れを整えることで、こころの様相に起因する身体の状態を整えることも出来ます。
2022年1月18日のブログ『こころとからだに効くツボ』で紹介した通り、針灸のツボの名前には精神やこころを表す文字の付いたものが多数あります。
針灸医学では、これらのツボを刺激することで五臓六腑を整え、心身のバランスを整えてゆきます。
「この身体の不調、心身のアンバランスかな?」と気になったら、是非一度、鍼灸治療をお試しください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
前回からの続きで、こころの様相(感情)と五臓との関係についてお話したいと思います。
〇悲しみ・憂い → 気が消える・沈む → 肺に影響
「悲しみ」や「憂い」は、過剰であると気が「消え」たり「沈む」とされます。
そうなると、五臓の内で最も高い位置にある「肺」に影響を与えます。
映画や小説の悲しいストーリーに共感して涙を流すことは、時には、涙を流した後に、胸の痞えがが取れたようにこころがスーッとすることもあります。
日々のストレスや追われるような多忙さの中で、気が上って胸に痞えている様な状態では、涙を流して気が「消沈」することで胸の痞えが取れるのかも知れません。
しかし、文字通り「意気消沈」といった状態にまでなると、呼吸が浅くなったり、声が出づらくなったり、或いは、話す気すら失せたりして、日常生活や仕事にも影響が及びます。
〇恐れ・驚き → 気が乱れる → 腎に影響
次に、「恐れ」や「驚き」というこころの反応ですが、これらは気の流れを「乱し」たり、過剰(不必要)に気を下げる(留めておけなくなる)とされています。
気の乱れは「腎」の臓に影響を及ぼします。
腎には、身体の中のものを所定の位置に留めたり、不必要に外に漏らさない様にする、「固摂」という働きがあります。
例えば、驚いたり恐れたりした時に失禁してしまう、というのは、気の乱れが腎の固摂作用に影響した為です。
また、腎の臓は、心の臓と、身体の上下で「水(=腎)」と「火(=心)」の関係にあってバランスを取っています。
心の臓はこころの所在でもあるので、「恐れ」や「驚き」による気の「乱れ」や腎気の衰えは、そのまま精神(こころ)の乱れとしても現れます。
次回は、最後に「喜び」というこころの様相についてお話したいと思います。
「喜ぶ」というのですから、体には良い影響しかなさそうですが・・・。
さて、いかがでしょう。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
雨の多い五月ですね。
ジトジトトと蒸し暑かったり、冷たい雨で気温が下がったりと、寒暖の差も大きな日が多いように思います。
「五月病」という言葉がある様に、ただでさえ心身のバランスを崩しやすいこの時期、
気候までがこの様だと、ますます心身への影響は大きいのではないかと思います。
鍼灸などの東洋医学では、感情などのこころの様相と、五臓六腑や、そこを流れる気血の流れとが密接に関係していると考えています。
今回は、主なこころの様相(感情)と、その五臓や身体への影響についてお話したいと思います。
(※東洋医学でいう「臓・腑」の概念は、現代医学の解剖学的な「臓・腑」とは少し異なります。その点だけご承知おきください。)
〇怒り → 気の上衝 → 肝に影響
先ず、「怒り」の感情では気が「上衝」します。
「上衝」と書いたのは、通常の気の循環の範囲で必要な分だけ「上昇」しているのではなく、落ち着くべき気までが逆上して突き上げるという意味です。
本来、全身の気のスムーズな流れをコントロールしているのは「肝」の臓です。
しかし、「肝」は怒りやストレスの影響を受けやすい臓だとされています。
その為に、ストレスやイライラが蓄積すると肝の気が鬱滞して上衝してしまうのです。
「怒髪冠(天)を衝く」といった状態ですね。
こうなると、上気したり、頭痛やめまいが生じたり、眠れない、といった様々な症状が出現します。
逆に言えば、頭痛やめまい、不眠の原因には、イライラやストレスによって影響を受けた肝の臓の不調が原因であることもある、ということです。
〇思う → 気が結ぼれる → 脾胃に影響
次に、「思う」というこころの働きは、過剰になると気が「結ぼれる」、つまり気の流れが滞って「つまった」様になるとされます。
考え事をし過ぎたり思い悩んでばかりいると胃がキリキリと痛くなったり、食欲がなくなったり、という経験をした方も少なくないのではいでしょうか?
そうです。気の結ぼれは「脾胃」に影響を及ぼすのです(※東洋医学の脾は現代医学の脾臓とは少し概念が異なります。消化器系統くらいにご理解ください)。
逆に言えば、脾胃(≒消化器系)が弱い人は、少し考え込んだり思い込んだりする様なことがあると、気が結ぼれて不調が生じやすい、と言えるかも知れません。
その他、「悲しみ・憂い」や「恐れ・驚き」、「喜び」といった感情もまた、各々「肺」、「腎」、「心」の臓と関係が深いとされるのですが、これらについては次回以降お話したいと思います。
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