Blog記事一覧 > 11月, 2022 | 芝公園・浜松町・赤羽橋・三田 芝公園整骨治療院の記事一覧
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
仕事でもプライベートでも、スマホやパソコン、タブレット端末などを使わない日は無いですね。
その為か、当院でも眼精疲労を訴える方が少なくありません。
ひどい場合には頭痛を伴ったり、中にはPC画面を見ていると眼が回る、といった方もいらっしゃいます。
中医学では、眼は血液消耗の激しいところとされています。
また、眼は「肝の竅(あな)」と言われ、「肝」の臓との関係が深い感覚器官です。
肝の臓には、全身の〝気〟のスムーズな循環を調整すると共に、血液をストックしておき、状況に応じて全身の血液循環量を調整するという重要な働きがあります。
その肝が内側から外界に向けて開いた「竅(あな)」が「眼」です。
(ちなみに、「耳」は「心の竅」、「口」は「脾胃の竅」などとされています。また、中医学で言われる「臓・腑」の概念は現代医学の「臓・腑」の概念とは異なります。念のため。)
眼精疲労は、眼を使うことによって肝血を過度に消耗、あるいは既に血が消耗しているにも関わらず更に眼を酷使した為に、眼への血の供給が不足している状況と言えます。
また、「眼がまわる」ということに関しても血の不足と関係があります。
眼での血の消耗が激しく、血が頭部を十分に栄養出来ないと、頭痛やめまい、ふらつきなどの症状が出ます。
肝血の不足には、胃腸機能が弱っていて血の生成が肝血の補充に間に合っていない等、その他の原因の併発も考えられます。
肝血に対する主なツボとしては足の甲にある「太衝」が挙げられます。
血だけでなく気の巡りを良くするツボとしても多用されるツボです。
「眼や頭の症状なのに足のツボ??」と思う方もいらっしゃると思います。
以前このブログでも紹介しましたが(2021年6月16日ブログ「ツボのおもしろさ」)、眼が明るく良く見えるようになる、という意味の「光明」というツボも足の向う脛の外側にあります。
針灸医学では、「上の症状には下のツボを取る」とか、「症状のある部位から遠く離れたツボの方が効果が高い」といった法則があります。
もちろん、患部局所のツボも同時に使うことや、患部局所のツボのみを使うこともあります。
ツボ刺激の他に、眼の周囲を温めたりマッサージをして眼筋を暖めたり、眼球の運動を1日数回行うことも有効です。
もちろん、根本的な解決としては、眼の使い過ぎを避け、長時間続けてディスプレイを見ない、夜遅い時間にはスマホやPCを見ない、十分に眼を休息させる時間を取って、遠くの自然の景色を見る機会を持つ、などの対策が最善です。
しかし、現代社会ではなかなか難しい面も少なくありません。
ご自身の対策だけではケアが追い付かず、眼精疲労や頭痛、めまいにお悩みの場合には、是非ご相談ください。
芝公園整骨施術院・鍼灸院・整体院
〜首、肩、腰の痛みや交通事故施術〜
スタッフ全員が経験豊富な国家資格者です♪
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東京都港区芝2-8-13KITAハイム芝201
03-6400-3511
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
だいぶ冷えてきましたね。
風邪(かぜ)をひく方も増えているのか、電車の中でも咳込んだり鼻水をすすっている方をチラホラとみかけます。
『風邪(かぜ)には葛根湯(かっこんとう)』というのは、漢方や東洋医学に詳しくない人でも聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?
風邪(かぜ)の引き始めに発汗を促して風邪(ふうじゃ)を追い出してしまおう、という漢方薬です。
日本ではあまりイメージが無いかも知れませんが、中国では針灸治療もまた風邪(かぜ)に有効な治療法の一つとして用いられます。
例えば一つの方法として、指先のツボに針を刺してプツッと少量の血を出すやり方があります。
冒頭で発汗を促す漢方薬の話をしましたが、〝汗〟は〝透明な血液〟とも言われます。
ですので、特定のツボから出血させることは発汗させるのと同じ作用(葛根湯の作用)があると針灸医学では考えるのです。
但し、意図的に出血させるというこの方法は、日本では(法律的な問題もあって)あまりポピュラーではありません(残念)。
一般的な方法では、背中や首の後ろ辺りにある『風門』や『風池』、『風府』と言った『風』の字のついたツボに針やお灸を施すことが多いでしょう。
1月10日のブログでも紹介しましたが、これらは文字通り風邪(ふうじゃ)が侵入したり、風邪(ふうじゃ)が溜まるところ、という意味のツボです。
風邪(かぜ)のひき始めに背筋がゾクゾクっとして寒気を感じるのは、寒邪(かんじゃ)が風邪(ふうじゃ)に乗ってやってきた風寒邪(ふうかんじゃ)が外から体に侵入してきた証です。
家庭では、背中がゾクゾクッとした段階でこれらの部位を温めると良いでしょう。
現在では(特に日本では)、針灸と言えば、肩凝りや腰痛の治療の印象が強いですが、本来、針灸は内科的疾患などにこそ幅広く適応されます。
また、諸事情でお薬を用いることが出来ない場合や、出来るだけお薬は服用したくないという方も、症状に対して針灸治療で対処できる場合もあります。
胃腸症状や婦人科症状、不眠や自律神経症状、あるいは不定愁訴など、お困りの症状がございましたらご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
空気が冷え込んできましたね。
暖かい屋内と、空気が冷えた屋外を出入りした際などに、気温の変化で咳き込んだり鼻水が出る。しかし温度に慣れると咳や鼻水も止まる、といった経験のある方は少なくないのではないでしょうか?
いわゆる『寒暖差アレルギー』の様な症状です。
この様な症状、中医学的には、外部からの刺激から体表部分を防衛している「衛気」の機能が上手く働いていない為だと考えます。
針灸や漢方などの中国伝統医学では、人の身体には「気」が流れていて、その気の流れが悪くなったり過不足を生じた状態が「病」だと考えます。
身体を流れる「気」は、その働きや流れる場所などによって、「宗気」や「元気」、「営気」などと様々に名称が変化します。
その中で、体表を流れていて、外的刺激から身体を表面で防衛しているのが「衛気」です。
寒暖差アレルギーの様な場合には、外気の寒熱の変化に対して衛気が上手く働かないため、寒気や暖気が一時的に邪気(風邪ふうじゃ)として身体内部に侵入し、気の流れを乱して一時的に風邪(かぜ)様の症状が出る、と考えます。
対策としては、前回のコラムでも出てきた様に、あまり空調に頼り過ぎた一定温度の快適空間ばかりにおらず、普段から多少の寒暖差を皮膚に与え、衛気を働かせて鍛えておくこともひとつです。
また、最近ではあまり見かけなくなりましたが、乾布摩擦などを行うのも有効だと思います。
針灸治療では、例えば、「肺」の経絡上にある「孔最」というツボ(下図左)は、呼吸器の急性症状を緩和したり肺の経絡の通りを良くする効果があり、咳症状の緩和と共に衛気の調整機能改善にも効果が期待できます。
また、「外関」というツボ(下図右)は「外の関門」といった意味で、外気の温度変化などに対する防御機能や寒熱の調節機能を調えるツボとして有効です。
日本では、風邪をひいて針灸にゆく、という発想はあまり無いと思いますが、長引く咳やアレルギー性の症状の場合には針灸が有効であることも多いですので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。
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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
最近、『寒暖差疲労』という言葉がメディアでも取り上げられていましたので聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
前日との気温差や、一日の中での気温差が7度以上ある様な場合に、自律神経の調整機能が乱れて様々な身体の不調が出るものを指します。
症状としては、文字通りのだるさなどと同時に、肩凝りや頭痛、内臓症状では食欲不振や便秘・下痢などが現れることもあり、人によっては、めまいや不眠、イライラなどの気分の乱れも現れます。
自律神経である交感神経と副交感神経は、身体の活動モードと休息モード、体温の上昇と下降などを調整しており、ちょうどアクセルとブレーキの様な関係でバランスを取り合っています。
寒暖差が大きいと、気温の変化に身体を対応させようと、急激に何度もアクセルとブレーキをかけることになり、調整がききにくくなってくるのです。
自律神経の調整機能は、普段の生活習慣(生活リズム)が大きくかかわることは言うまでもありません。
また、寒暖差に対する自律神経の調整機能については、筋肉量や運動習慣、発汗習慣も関係します。
筋肉は熱を発生させ体温を上げます。一方、発汗によって体温は下がります。
運動と休息はアクセルとブレーキのメリハリをつけ、その調整機能を鍛えます。
在宅の時間が長く、空調(冷暖房)がきいた快適な空間の中であまり動かない。
その為に身体を動かして適度に心拍数が上がったり、発汗する機会も少ない。
となると、アクセルとブレーキの加減や、スイッチのオンとオフといった切り替えが鈍くなってゆきます。
そこに来て寒暖差が大きいと、自律神経の調整機能が追い付かず、上記の様な症状が現れる、という訳です。
対策としては、単純に、運動をする(適度に心拍を上げたり発汗する機会を持つ)、規則正しい生活を送る、空調(冷暖房)に頼り過ぎない、といったことが挙げられます。
つまり、普段から自律神経のアクセルを踏んだりブレーキをかけたり、スイッチを入れたり切ったり、ということを適度に、そして緩やかに行っておくことで、その調整機能を働かせて鍛えておくということです。
入浴で身体を温め発汗したり、首肩のストレッチを行うことも有効です。
生活習慣の改善だけでは追いつかなかったり、症状が強く出ている場合などは、針灸なども有効です。
針や灸の刺激は、滞った血流を改善したり、また、緊張を緩めたり、逆に働くべき機能を賦活したりといった効果があります。
季節の変わり目の体調不良にお悩みの方は、是非ご相談ください。
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