「衛気」を高めて風邪予防
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
11月に入っても夏日が続くなど、例年とは違う秋ですが、ここに来て急に冬の足音が聞こえて来ました。
こうなってくると気を付けなくてはならなのが風邪(かぜ)です。
今年はすでに季節外れのインフルエンザが流行っていますが、これからまだまだ注意が必要です。
中医学では人の身体の表面には「衛気」という気が流れていると考えられています。
これは自然界の邪気が身体に侵入してくるのを体表面で防衛してくれている気です。
ストレスや過度な疲労、日常生活の不摂生、あるいは今年の様な超異常気象などが原因で、いわゆる抵抗力が落ちた状態というのは、この衛気が弱まった状態です。
そして、自然界の風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)が、この衛気の防衛を突破して身体に侵入して来たものが、いわゆる風邪(かぜ)です。
よく風邪(かぜ)のひき始めにゾクゾクっと感じる首筋や背中には、風門や風池、風府といった「風」の字の付くツボがいくつもあります。
これらのツボは風邪(ふうじゃ)が溜まりやすい、あるいは侵入しやすい場所です。
鍼灸の施術では、こうしたツボに針やお灸をして寒気を追い出しますが、
ご家庭では、ゾクゾクっとした段階でこうしたツボの辺りをホカロンや蒸しタオル、あるいはレンチンする保温グッズなどで温めてあげると良いでしょう。
後は、暖かくして休んで頂ければ、汗と共に寒気が追い出され、たいていの風邪(かぜ)の場合は初期の段階で解決できます。
(発汗した場合には、反って冷えない様に着替えて再び暖かくしてください)
邪気が少し深く侵入してしまうと発熱を生じますが、ある程度の体力があれば通常は自らの治す力で治まってゆきます。
いずれにしても何よりも大切なのは風寒邪(ふうかんじゃ)の侵入を防衛する「衛気」の働きを弱らせないことです。
衛気は日中と夜間とで、各々体表面と体内とを交互に循環するとされています。また衛気は食事や呼吸によって得られた気から生成されます。
つまり、衛気を充実させる為には、当たり前の様ですが、生活リズムや、食事などの生活習慣を整えることが何よりも大切です。
風邪薬が不足しているなどと言われている昨今です。
先ずは出来るだけ風邪を引かないように、そして万が一風邪を引いてしまった場合でも、自己治癒力で風邪を追い出せるよう、生活習慣を整え、適度な運動で体力をつけておきましょう。
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