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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
最近、『筋トレをやり過ぎると死亡リスクが高まる』という話が話題となっていますね。
ネットやTVの番組でも報じられていたので目にした方も多いのではないでしょうか。
東北大、早稲田大、九州大の共同研究グループによる研究結果として、
筋トレを週に130時間以上行う人は、筋トレを行わない(週に0時間)人に比べて、心血管疾患の発症リスク、がんのリスク、死亡リスクなどが高まる、という驚きのデータが示されました。
もちろん「筋トレが危険だ!」と言っているのではありません。
運動嫌いの人は、これを「運動をしない口実」にはしないようにしてくださいね(笑)
同研究データでも、週30分~60分程度の筋トレを長期的に続けた場合には、上記の様な疾病の発症リスク、死亡リスクは、筋トレを行わない人と比べて、いずれも10~17%少なかったというデータが示されています。
週130時間を超えた場合に、一転して、リスクが増加する(糖尿病リスクは例外)、ということです。
ただ、糖尿病の発症リスクについてだけは、週30分~60分程度の筋トレはもちろん、週130時間を超えても、筋トレ時間(/週)に比例してリスクは減少していたようです。
(※糖尿病に対する筋トレの効果については2022/7/5日ブログもご参照ください。)
研究報告の中では、今のところ、筋トレを週130時間以上行うことによる疾病発症リスクの増加原因は不明とされています。
仮説の一つとしては、強度の高い運動を過度に行うことによって活性酸素が増え過ぎ、それが悪影響するのではないか、という見解もあるようです。
(※活性酸素については、2021/10/13ブログ、2022/3/2ブログをご参照ください。)
今回の研究データでは、筋トレの「一週間あたりの時間数」だけが示されています。
筋トレの内容や負荷(強度)、あるいは年齢層ごとの違いなどについては言及が無いので、週あたりの時間数だけでは一概に言えない部分もあると思います。
但し、やはり「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という訳の様です。
以前のブログ(4月27日ブログ)で紹介した『ロジカル筋トレ』という本には、
筋トレは、その目的を明確にし、目的・目標に合った内容、強度(負荷)・頻度、そして正しいやり方(フォーム)で行うことが大切であるとありました。
一方で、何キロ挙げた、とか、何回行ったという回数やセット数を目標(目的)にしてしまい、正しいやり方(フォーム)を崩してまで無理してやるのは良くないともありました。
おそらくこれは筋トレに限らず、有酸素運動やストレッチ、ヨガやダンス、或いはゴルフの練習など、他のあらゆる運動についても言えることでしょう。
コロナ禍がはじまって以来、座りっぱなしや運動不足の方が問題になりがちです。
一方で、一念発起して運動をはじめる方もいらっしゃるかと思います。
軽くこなせる程度の運動を、楽にこなせる量(時間、回数)だけ行っても、健康増進にはあまり効果がないかも知れません。
しかし、やればやるほど効果があると思って闇雲にやり過ぎてもまた逆効果のこともあるということです。
「加減」というのは難しいですが、
是非、現在のご自分の体力、そしてご自分の目的・目標に合った、適切な運動を見つけ、行ってください。
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