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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
皆さん、筋肉がたった一日で一歳分老化する、と聞いたらどうですか?
ある論文によると、「ヒトは通常30歳を過ぎると、
1つ歳をとるごとに、平均1%づつ筋肉量や筋力が低下する」そうですが、
「トイレと食事の時以外は寝たままで過ごすと、一日約1%の筋肉量・筋力が低下」し、
「ましてや、完全に安静にしていると、一日約2%の筋肉量・筋力が低下してしまう」そうです。
「つまり、たった1日の安静でなんと1~2歳も老化してしまう」のだそうです。
(上月正博教授/東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授・東北大学大学院リハビリテーション部部長/「幸せと元気を呼ぶ『らくらく運動療法』:その実際と効果」)
ゆっくり休んだのに反ってカラダが重だるい。だるいから更に休んでいたら余計にカラダが重くなった。
そんな経験のある方もいらっしゃると思います。
休んだつもりが、休み過ぎて、一気に1~2歳カラダが歳を取ったのかも知れません。
それでは確かにカラダも重く感じます。
以前(8月18日ブログ)にも紹介した『カラダが変わる!姿勢の科学』(石井直方/ちくま新書)によると、
加齢にともなう筋肉量の減少というのは、
高齢になっていきなり起こるものではなく、30歳を過ぎた頃から少しずつ始まっているのですが、
30歳くらいというのは、日常生活を行う程度には、筋肉に十分な余力があるため、
実際には筋肉が落ち始めていても気が付かない様です。
ある程度筋肉量の変化を自覚するくらい落ちて来るのは、だいたい四十五歳から五十歳くらい。
五十歳を過ぎると、そのスピードは加速するそうです。
ところで、「具体的にどこの筋肉がどう減るのか」ということについては研究データがあるようで、
「足腰の筋肉ほど加齢の影響を強く受ける」と結論付けられるそうです。
これらは、姿勢をキープしたり、椅子から立ち上がったり、歩いたりと、日常生活の動作で必ず使う筋肉ですので
「極論すると、生きてゆくのに重要な筋肉ほど加齢に影響されやすい」といえる様です。
ところが、セオリーとしては、日常的に活動量の多い筋肉は加齢に影響されにくいはずなので、
なぜ、もっとも活動量の多い足腰の筋肉から衰えてゆくのかは解明されていないそうです。
これに関して石井教授は、
日常生活の動作に必要な足腰の筋肉にとっては『よく使う』ことが『当たり前の刺激』であり、
そのために、年齢とともにだんだん使用頻度や強度が落ちてくると、
その『当たり前の刺激』が少なくなり、
その結果、他の筋肉に比べて早く減ってしまう可能性があるのではないか、と推論しており、
これにはエビデンスもあるのだそうです。
(以上、石井直方著『カラダが変わる!姿勢の科学』ちくま新書)
姿勢を維持するための筋肉をあまり使っていない(=姿勢が悪い)ことも含め、
長い年月にわたって筋肉をあまり使わない習慣を続けることによって、
筋肉の使い方を忘れてしまったり、筋肉が自分の仕事を忘れてしまう、
つまり『退化』してしまうといううケースもあるようです。
(以上、石井直方著『カラダが変わる!姿勢の科学』ちくま新書)
便利な世の中になって、座ったまま、指先一つで何でも出来る時代となり、運動量は減っています。
通勤で歩いている、犬の散歩にも行っている、日常で結構動いている、とは言え、
三年前、五年前と比べると、やはり格段に体を動かす機会が減っていませんか?
それに加えて、悪い姿勢が習慣化していませんか?
年齢と共に、より意識して運動をしてゆかないと、日常動作だけではどんどん老化が進んでゆきます!!
「運動不足が健康に及ぼすリスクは喫煙に匹敵し、
一日につき15分~30分程度の運動をしない人の平均寿命は3~5年短くなる」そうです。
(上月正博教授/東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授・東北大学大学院リハビリテーション部部長/「幸せと元気を呼ぶ『らくらく運動療法』:その実際と効果」)
免疫力を上げ、抵抗力のあるカラダにするためにも、出来る範囲で是非意識して身体を動かしましょう!!
めざせ!健康長寿!!
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