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こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
『スマホはどこまで脳を壊すか』というちょっと怖いブログタイトルは、今回紹介する本のタイトルです(『スマホはどこまで脳を壊すか』榊浩平著/川島隆太監修/朝日新書)。
この衝撃的なタイトルの本の著者・榊先生は、ニン〇ンドーのゲームソフト『脳トレ』でお馴染みの東北大学・川島隆太先生の研究チームの方です。
川島先生も監修しています。
これまでにも『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン著/新潮新書)など、スマホの使い過ぎが「脳」や「身体」に与える影響について警鐘を鳴らしている本を紹介してきました。
本書もまた『インターネットの使い過ぎは、学業成績や認知機能、さらには心の健康など、多くの悪影響があることが明らかになってきた』といったことが述べられています。
その中でも、私が特に面白いと思った内容は『つながる』ということについての考察です。
「心が通じる」とか「心がつながる」など、人が『「つながっている」と感じるとき、脳と脳も同期する」のだそうです。
人混みの中で多くの人が足並みを揃えて歩けるのは脳と脳が同期しているからだそうです。
また、サッカーなどのスポーツで選手同士が絶妙なタイミングで連携プレー出来ている時も、選手同士の脳と脳が同期しているのだ、ということを別の本で読んだことがあります。
脳の活動は電気信号を発しているので、それを計測することで脳の同期は調べられます。
川島研究室の実験結果では、なんと、『オンラインでは脳は「つながらない」』のだそうです。
それどころか、脳の状態としては『ひとりでボーっとしている状態と変わらない』のだそうです。
つまり、オンラインでは、情報の授受はできていますが、実は『「つながる」はずが孤独に』という状況を生み出しているようです。
それなのに、SNSなどでつながっていないと不安になる人が多い。
研究の結果としては、『オンライン・コミュニケーションは「社会的孤立」の解決にはつながらず、インターネット依存症を高め、逆に孤独を感じてしまい、将来の認知症のリスクを高めてしまう可能性があると考えられます』と結論しています。
やはり、『対面コミュニケーションには孤独感を減らす効果がありますが、SNS上のやりとりはその効果が薄い』ようです。
「つながる」はずのツールが、実はつながっておらず、むしろ孤独感を助長してしまって様々な将来のリスクを生んでいる。この事実いかがですか?
本書では、『すぐ始められる脱オンライン習慣のススメ』として、著者自らと編集者が行ったデジタル・デトックスについての報告もあります。
アナログ生活の良さを再認識してみるのも良いと思います。
インターネット依存症かな?と心当たりのある方。
インターネットの使用頻度が多いにも関わらず、インターネット依存症の自覚が無い方。
いずれにしても多かれ少なかれ現代人全員に当てはまる問題について書かれた本です。
ご興味を持たれましたら、是非ご一読ください。
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