免疫力と血液型の関係
こんにちは。芝公園整骨治療院の藤本です。
皆さんは血液型占いや血液型による性格診断のようなものを信じますか?あるいは気にしますか?
海外ではあまり血液型による性格診断などは行われないようで、
「日本人は血液型の話しが好きだねえ」、というのが海外の人たちの感想だとか、そうでないとか・・・。
この血液型による分析(分類)、元々は、昔、日本に軍隊があった頃、
統率の取れた軍隊を編成するために、血液型による性格の傾向を調べた統計が起源になっている、
という話を聞いたことがあります(どこで聞いたのか、読んだのか、忘れましたが・・・)。
そして、これも元々はどこで聞いたのか(読んだのか)忘れましたが、
血液型による性格の傾向には医学的な根拠もある、という話も、聞いたことがありました。
例えば、O型は免疫力が高いため、狩猟に出ていた原始のころから、
病気やケガの心配をあまり気にせずに大胆に行動出来ていた為、大雑把、おおらかな傾向となり、
A型は免疫力がO型に比べて低い為、病気やケガに注意しながら慎重に行動する必要があったことから、
繊細で神経質な傾向となりやすい、といった事であったと記憶しています。
こうした血液型による違いを、免疫力の観点から、医学的に書いてあるのが、
腸の研究で有名な藤田紘一郎先生の『血液型と免疫力』(宝島社新書)という本です。
ざっくり言うと、
A型というのは血球にA型因子を持っていて、自分とは異なるB型因子に対する抗体(≒免疫力、抵抗力)があり、
B型は、血球にB型因子を持っているので、A型因子に対する抗体(≒免疫力、抵抗力)が、
O型は、自身がA型因子もB型因子も持っていないので(O型は元々は「ゼロ型」ということ)、A型、B型の両方に対して抗体(≒免疫力、抵抗力)がある、ということです。
ちなみにAB型は、自身の中にA・B両方の因子を持っているので、A・Bいずれに対する抗体も持っていません。
実は、人間以外の自然界のあらゆる生き物がこのABO型の因子を持っていて、
細菌や寄生虫などにもABO型があり、ウィルスにも種類によるABO型との相性の様なものがあるそうです。
(ちなみに細菌などにはA型因子を持ったものが多いそうです。あと、ウィルスは生物ではありません。)
つまり、ヒトは、持っているABO型の抗体の種類と数の違い(=血液型の違い)が
免疫力、抵抗力の違い(強さ)として現れる、ということの様です。
(以上、上記『血液型と免疫力』による)
とは言え、血液型には、ABO型以外にRh型の区別もありますし、
免疫力や抵抗力、個々の体力や回復力といったものは、
日常での運動習慣や食事、生活習慣などの後天的な要素に因るところが大きいことも確かです。
アドラーが『大切なのは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである』と言ったように(8月25日ブログ参照)、
血液型による先天的な傾向はあるものの、それを知った上で、
それをどう生かして自身の免疫力を上げてゆくのかは、私たち自身の努力次第のようです。
同書では、血液型ごとのかかりやすい病気、かかりにくい病気などの他、
血液型ごとの相性の良い食べ物なども紹介していますので、
自身の傾向を知り、それに合った生活習慣の改善や強化の参考になるかも知れません。
免疫力が気になる昨今、興味のある方は、是非ご一読してみてください。
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